市場拡大する〝大人のための粉ミルク〟!?

シニアや宇宙飛行士も注目

 粉ミルクと聞くと、乳児用を思い浮かべるが、最近では50~70代のアクティブシニアを中心に〝大人の粉ミルク〟の市場が拡大しているという。成長に必要な栄養を一度に摂取できる乳児用のメリットを、ビタミンやミネラルなどの6大成分に、ビフィズス菌や乳酸菌、カルシウムなどの現代の大人の食生活で不足しがちな栄養素を加え、バランスよく配合した「森永乳業」の健康食品「ミルク生活」だ。

 2020年には粉ミルクとして初めて「森永ミルク生活(宇宙用)」が、初の民間有人宇宙船「クルー・ドラゴン」の宇宙日本食に認証され注目を集めた。

 以前から同社には「健康のために乳児用粉ミルクを飲んでいる」「大人用も作って欲しい」といった年間100件程度の声が寄せられており、2016年10月に同商品を発売していた。その後、たんぱく質とカルシウムを増量した「ミルク生活プラス」や1回分が小分けになって持ち運びに便利な「ミルク生活スティック」などシリーズ化。栄養バランスの良さから、加齢に伴い食事の量が少なく、偏った食事を摂りがちなシニア層を中心にニーズが高まっている。

 利用者からは「毎日飲んでいて、体の調子が良い」「骨密度が上がった」「牛乳が苦手でも飲める」「これだけの成分が一度に摂れるのでお得感がある」などの声も寄せられているという。

ミルク生活スティック 1914円

■取材協力:森永乳業 関西支社/大阪市北区堂島1-1-5/電話06(6345)3636