焼き菓子やスイーツで人気の「中島大祥堂」に、春の訪れに合わせたいちごを使用した季節限定商品が登場した。カフェを併設する「中島大祥堂 淀屋橋店」(大阪市中央区)を訪れ、試食してみた。

苺のしぼりたてモンブラン、丹波いちごのクリームパイ、そして丹波いちごのショートケーキの3つのスイーツを提供して頂いたが、どれも甘さ控えめ、脂分抑えめで食べやすく、3皿続けて味わい、気持ち良く完食できた。

40~50代の利用者が多いというこで、そういう年齢層の人でも食べやすい工夫をしているとか。パティシエが試行錯誤して色々な味とバランスを試してみて、最適な組み合わせで生まれたのがこれらのスイーツということだ。
一緒に頂いたコーヒーも最近流行りの浅煎りのフルーティーなものでスイーツとの相性は抜群だった。
兵庫県丹波市にある丹波本店では、いちごのアフタヌーンティーセットのサービスも行っているが、淀屋橋店では、そちらの提供はなく単品で好みのスイーツを選ぶことになっている。
試食した3種類のスイーツは以下の通り。提供は4月下旬まで。
▼苺のしぼりたてモンブラン 1,650円(税込)淀屋橋店限定

淀屋橋店の定番デザートとして親しまれてきた「丹波栗のしぼりたてモンブラン」を、春の季節にぴったりな仕様に仕立てた「苺のしぼりたてモンブラン」。注文を受けてからクリームをしぼることで、でき立てならではのなめらかな口当たりと、素材の風味を最大限に引き出した一品。
見た目にも華やかな一品で、皿にはカットしたいちごやいちごジャムが散りばめられ、彩り豊かに盛り付けられている。中央にはいちごのモンブランクリームが据えられ、その中にはフランボワーズ風味のシロップを染み込ませたスポンジケーキといちごが隠れている。
生クリームと仕上げに添えたクランブルの食感がアクセント。
▼丹波いちごのクリームパイ 913円(税込)

サクッと焼き上げたパイ生地に、カスタードクリームとスポンジ生地を重ね、丹波産いちごをたっぷりとあしらっている。苺ジュレのほどよい酸味がアクセントとなり、いちごの甘みと軽やかな口当たりを引き立てていた。
土台のパイ生地は厚みがある上、サクッと割れてくれないのでフォークとナイフでカットして手頃な大きさに分けて食べるのがオススメ。甘さ抑えめの生クリームと苺ジュレの酸味のバランスがよく、下部に入っているカスタードクリームが最後に「忘れないでね」と主張していたようだ。
▼丹波いちごのショートケーキ 880円(税込)

ふんわりと焼き上げたスポンジケーキに、あっさりとした生クリームと丹波産いちごを合わせた、シンプルな構成のショートケーキ。いちご本来の香りと甘み、酸味のバランスを生かした味わいに仕立てている。
全体的に軽く感じられてパクパク食べられそう。生クリームも柔らかく、スライスされたいちごとうまくとろけあっていた。
ショートケーキやクリームパイに使用されているいちごは「丹波産のいちご」で、これまで使用していたいちごより酸味を抑えて甘みを出したものを使用していると言うことだが、いちご自体が「私が主役」という強い主張をせず、全体としてよくバランスが取れた味の配分になっていた。
丹波地域は、水捌けの良さと水持ちの良さが両立された土壌を備え、山が近すぎず風通しにも恵まれた、いちごの栽培には絶好の環境らしく、丹波産いちごは、艶のある真っ赤な果実と、甘みと酸味の絶妙なバランスが特長。

豊かな水と肥えた土、昼夜の寒暖差といった自然条件に加え、栄養を与えるタイミングや品種ごとの温度管理、いちごへのストレスを考慮した手入れなど、生育状況に応じた丁寧な管理によって育てられたとのこと。
同店では、有名ブランドのいちごではなく、こうした丹波ならではの環境と手仕事によって育まれた丹波産いちごを使用し、春の季節限定商品として、その魅力を生かしたスイーツに仕立てている。その効果もあってか、特に週末は長時間の待ち時間が出ることもあるほど人気になっている。
平日も近隣の方が立ち寄ったりして、常に賑わいがある店内だった。
また店内自体はカフェスペース以外に、ショーケースに入ってテイクアウト用のスイーツや、同店の祖業でもある焼き菓子の詰め合わせなどが販売されていて、取材中も何組かが買い物にやってきていた。



「時間のある方には丹波にある本店に足を運んでもらい、そこに併設されているカフェでアフタヌーンティーのセットを食べてもらいたい」とのことだったが、そこまでいけない人は、淀屋橋にあるこちらのカフェで丹波産のいちごを楽しんでみては。
場所は京阪淀屋橋駅のすぐ上、相鉄フレッサインと同じビルの1階。
■中島大祥堂 淀屋橋店/大阪市中央区北浜3-2-23 新・大阪信愛ビル1F/電話06(6926)8152
