新喜劇で消防団員募集を応援

なんばグランド花月では9月5日から1週間、消防団をテーマにした新喜劇を公演する

 吉本興業は総務省と組んで全国の消防団員募集を応援する「和牛消防団」を昨年から組織しているが、9月5日から1週間、大阪・なんばグランド花月での新喜劇を吉田裕座長(44)、島田珠代(53)らの出演で消防団をテーマにした内容で上演することを決めた。「和牛消防団」から団長の和牛・水田(43)、同・川西(39)の2人をはじめ、団員で新喜劇を率いる間寛平GM(74)もテレビ上映(9月23日MBSテレビ)収録回にゲスト出演する。

 公的消防本部を保管する市町村単位の民間組織「消防団」。戦後最盛期は200万人以上いた団員は、少子高齢化で現在では80万人を割り込み過疎化が進む自治体では組織が成り立たなくなったケースも。「和牛消防団」は、加入者減少に悩む組織をPRして盛り上げようと、お笑いコンビ「オズワルド」や横沢夏子(33)、ゆうちゃみ(21)らで結成。ユーチューブ動画や全国規模の啓発イベントなどを繰り広げている。

 吉田座長は「新喜劇のドタバタはそのままに、消防団の役割や重要性を分かりやすく伝えたい」と張り切れば、島田も「以前、テレビ番組のロケで消防訓練を取材したことがある。とっても男らしくて素敵だった」とエール。

 両者をつないだ格好の寛平GMは「ハワイマウイ島の山火事による被害を見ても、初期消火はいかに大切かが分かる。消防団は地域インフラですから、性別や年齢に関係なく皆で協力してほしい」と真顔で訴えた。

 (畑山博史)