
大阪・関西万博内のオーストリア館で5月26日、ザルツブルク州による記者会見が開かれ、文化・自然・食を三本柱とする観光の魅力を日本の報道陣にアピールした。地元食材を活かしたアルプス料理や、若手音楽家を育てるプログラムなど、文化による地域振興の取り組みも紹介された。
また、音楽家モーツァルトの生誕地としても知られる同州。この日は、昨年発見された未発表曲「ガンツ・クライネ・ナハトムジーク(とても小さな夜の歌)」の生演奏も披露された。
使用されたのは、モーツァルト本人が実際に使用していたヴァイオリン「コスタヴァイオリン」で、当時の楽器による同曲の演奏は世界初。モーツァルトが10代前半に作曲した楽曲の音色が、当時の雰囲気をそのままに現代によみがえり、演奏後には盛大な拍手が送られた。
