大阪・関西万博を契機に、〝商売の街〟大阪で新規開業が相次いでいる。データDXサービスなどを行うReview(大阪市中央区)の調査によると、2024年の府内の新規開業は飲食店が5214軒、理美容室が647軒に上り、計5800件を超えた。
この動きは大阪市中心部にとどまらず、東大阪市や枚方市などの郊外にも広がっている。万博関連のインフラ整備や都市開発が地域全体に波及し、飲食店やサービス業への需要が高まっていることがうかがえる。
特に注目されるのが、大阪ならではの「粉もん文化」を反映したお好み焼き店やたこ焼き店の出店増加だ。また、鍋料理や焼肉店なども上位にランクインしており、大阪の飲食業界は、伝統とトレンドを融合させた独自の進化を遂げている。
一方、理美容業界ではエリアごとの特性を生かした出店が目立つという。市内では流行を取り入れた都市型サロンや、多言語対応を強化した観光客向け店舗が増加。郊外では手頃な価格帯の理容室やファミリー層向けの店舗が増え、競争と成長の両面が加速している。
