七福神の一つ「えびす神」を祭る各地の神社で1月9~11日、商売繁盛などを祈願する「十日戎(とおかえびす)」が行われた。“ミナミの今宮”と並び、“キタの堀川”として知られる堀川戎神社(大阪市北区西天満)には、3日間で30万人の参拝者が訪れ、商売繁盛や福徳円満などの願いを“えべっさん”に託した。
授与所では福娘たちが「ようお参りでした」と笑顔で参拝者を迎えた。福娘たちは同社の特徴であるみずみすしい生の「五枚笹」に小宝や短冊が付いた基本の「福笹」を手に、熊手や俵、千万両箱などの縁起物を取り付け、鈴を振り参拝者に「商売繁盛、家内安全、お神楽」と福を授ける大きな声が境内に響き渡った。
禰宜の寳來正和さんは「ここ数年は地域の小売店は減ったが、マンションが多く建ったため参拝客は家族連れが多くなった。地域が様変わりしている」と話していた。