ツチフキ30年ぶり発見 淀川の外来魚防除成果も

淀川で約30年ぶりに再発見されたツチフキ(大阪府立環境農林水産総合研究所提供)
淀川で約30年ぶりに再発見されたツチフキ(大阪府立環境農林水産総合研究所提供)

 大阪府レッドリストで絶滅危惧Ⅰ類に指定されているコイ科の淡水魚ツチフキが大阪府の淀川で約30年ぶりに見つかったと、大阪府立環境農林水産総合研究所と滋賀県立琵琶湖博物館が発表した。淀川で公式に確認できたのは1994年まで。在来性についてはまだ確認できていない。

 ツチフキは小型(体長5~8センチほど)の淡水魚で、国内では近畿や山陽地方、九州北部、国外では朝鮮半島や中国中・北部に分布している。

 大阪府立環境農林水産総合研究所によると、淀川では河川改修や水路のコンクリート化によって生息環境が失われ、さらにオオクチバス(ブラックバス)やブルーギルなどの外来魚の増加に伴い激減、絶滅した可能性があると考えられていた。

 昨年6月に守口市で行われた淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワークの外来魚防除、モニタリング調査で発見。同8月には高槻市でも琵琶湖博物館学芸員が確認した。在来性についてはミトコンドリアDNA解析だけでは確認できず、現在も調査が進められている。

 市民ネットワークによる淀川での外来魚防除の取り組みは春から秋にかけて毎月行われており、担当者は「地道な市民活動が重要な発見につながる好例。ツチフキの増加は外来魚防除の成果の可能性もあり、今後の活動の励みになる」としている。