自分の心と向き合うレッスン
人間関係コラムニスト/黄本恵子

・学生の頃、勇気を出して発言したのに笑われたことが今も心に残っている
・かつての恋人とのケンカで言われたひどい言葉が頭から離れない
・上司から同僚と比べられたときの悔しさが忘れられない
このように、過去の嫌な出来事がいつまでも心に残っている人は少なくありません。なぜ、嫌な記憶ほど、何度もよみがえり心を苦しめるのでしょうか?
記憶は、目で見たもの、耳で聞いたもの、そのときの体の感覚などが組み合わさり、一つのイメージとして脳にインプットされます。
心にいつまでも暗い影を落としている嫌な記憶は、たいてい「大きな映像」「突き刺さるような言葉や声」「そのとき感じた不快感や胸の苦しさ」などとともに、鮮明なイメージとして脳に刻まれています。そして、そのイメージを思い出すたびに、当時抱いた嫌な感情も呼び起こされ、その印象はさらに強まっていくのです。
イメージの力は絶大です。しかし、その力は私たちを苦しめるためだけのものではありません。イメージを意図的に変えることで、過去の嫌な記憶の印象を変えることもできるのです。
このように、頭の中で記憶のイメージを変えることで、出来事そのものは変わらなくても、その記憶との距離感が変わり、感じ方も少しずつ変わっていくことがあります。
喜劇王チャールズ・チャップリンは、「人生はクローズアップで見ると悲劇。ロングショットで見れば喜劇」という言葉を残しています。過去の嫌な出来事も、あまりに近くで、大きく見すぎているだけなのかもしれません。
距離を変える。引いて見る。ぜひ意識してみてください。

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大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。
