若手・中堅の演歌・歌謡曲プロ歌手数人が参加し生のステージを手軽に聞かせる「大阪発流行歌ライブ」(アメリカ村・ライブハウス「BIGCAT」)。6月度は、張りのある高音の節回しで〝骨の中まで演歌大好き娘〟として知られる水城なつみが出演した。
ステージでは「デビュー13年目31歳になりました~」とまず客席に挨拶。6月11日発売の最新曲「都会の流れ星」など5曲を熱唱。地元にちなんで「大阪しぐれ」(1989年、都はるみ)を熱唱しながら客席を回り、ファンらと握手し親睦を深めた。

新曲「都会の流れ星」は、2年前にリズミカルなポップス「恋のパシュート」と昨年発売の新曲CDのカップリング曲「トラック野郎おとこ旅」を作詞・作曲した柏清大の3作目。バリバリ演歌得意の彼女にリズム歌謡曲調の楽曲を提供、新たな魅力を引き出す事に成功した。「毎年フジテレビ系『オールスター合唱バトル』にずっと5年間皆勤で出して頂き、いつものソプラノから離れ一番低いアルトを受け持った事からコーラスの楽しさを知りました。今度の新曲は〝山口百恵さんの魅力ある低音と和田アキ子さんの格好良さ〟を意識して歌っています」と異なる自分への更なる取り組みを楽しんでいる。

カップリングの「恋蛍」はカバー曲だが「メイン曲が新たな挑戦なので、カップリングは私らしく勢いで歌える曲にして頂きました。私は美人枠という柄でもないので、背中を押して貰って何でもどんどんチャレンジしていかないと」と決意を固める。
これまでのカラフルな和装から、今回は赤い無地と黒いレース編みの着物2枚重ねのシックな装い。「ネットで見つけてすぐに購入。大人っぽい雰囲気出ていますか?」と気に入っている。

先頃、台湾のテレビ番組に呼ばれディナーショースタイルから日本語で思い切り本格演歌を次々歌った。「客席が熱くてとっても楽しかった」と本分は忘れていない。「新曲は演歌・歌謡曲週間ランキングでベスト10に入りしたのでこれからどんどん歌い込みたい。まずカラオケ喫茶のお客さまに聞いて頂き生の反応を知りたい」と張り切っている。

(畑山 博史)