大阪・梅田エリアの再開発プロジェクト「うめきた2期」において、複合施設「グラングリーン大阪」南館が3月21日に開業する。これにより、全体の開発計画の約7割が完了し、2027年度のまちびらきに向けた大きな前進となる。
「ランドスケープとしてのビル」

南館は「パークタワー」「ゲートタワー」「サウスタワー」の3棟からなり、商業施設、ホテル、温浴施設などが集まる。「ランドスケープとしてのビル」をコンセプトに、地層や侵食、隆起、鉱石、クリスタルなどの自然の要素を取り入れたデザインを採用。うめきた公園と調和しながら、都市の中に自然の豊かさを感じられる空間を創出している。
商業エリア「ショップ&レストラン」には55店舗が出店。アジア初進出の「Time Out Market OSAKA」(地下1階)や、高級飲食店が並ぶ「GRAND CHEFS’ VALLEY」(1階)などがオープン。3階には、ステーキハウス「RUTH’S CHRIS STEAK HOUSE」や、イタリアンの「BRIANZA OSAKA」、鰻料理の「うな富士」などの人気店も集結する。


ファッションブランドも充実し、「Paul Smith」「Theory」に加え、日本初出店の「LIVIANA CONTI」も登場する。
さらに、3・4階には「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」が開業。温浴・運動・食事・美容をテーマとし、最新のウェルビーイング施設として注目されている。


ホテル・企業との連携も強化
宿泊施設として、「ホテル阪急グランレスパイア大阪」が開業し、2025年春には「ウォルドーフ・アストリア大阪」がオープン予定。国内外の観光客やビジネス層の受け入れを強化する。
また、85%が賃貸オフィスとして運用され、オフィス・商業・宿泊の多用途施設として機能する。企業との連携を進め、ウェルビーイングや屋外空間との調和にも力を入れる。

うめきた、2027年まちびらきへ
今回の南館開業により、「うめきた」開発は全体の7割が完了。2027年春には「うめきた公園後工区」の開放を予定し、同年度にはまちびらきを迎える。「みどり」と「イノベーション」をテーマに、都市機能の強化と国際競争力の向上を推進しながら、価値あるまちづくりを目指す。
プロジェクトに携わる三菱地所株式会社 関西支店 グラングリーン大阪室 室長の神林祐一さんは、「老若男女がグラングリーン大阪で安心して思い思いに過ごせる場所にしたい」と思いを述べた。