「筆力を上げたい方は是非、参拝」を 「直木三十五記念館」に〝直木神社〟誕生

〝直木神社〟の除幕式が行われ記念写真に収まる記念館運営委員会のメンバーら

 大阪出身の作家、直木三十五の功績をたたえようと、市民の手でつくられた市民参加型ミュージアム「直木三十五記念館」(中央区谷町)に「直木神社」が落成し除幕式が行われた。同館の運営は赤字が続いており、「筆力を上げたい方は是非、参拝」をと期待している。

 神社は参拝ができる〝ミニ神社〟で記念館前の廊下に鎮座。神社の天井は直木にあやかって原稿用紙柄で装飾されている。年2回行われる直木賞選考会の日に、同館では『勝手に直木賞「長屋路地裏選考会」』を開催し、発表前に受賞作を予想する催しを行っている。

 同記念館運営委員会事務局長の小辻昌平さんは「多くの方が訪れて、からほり界隈の新名所になればと願っています」。また、同委員で大阪まちプロデュースを主宰する山根秀宣さんは「みなさまのおかげで、記念館は継続させて頂いております。お賽(さい)銭は直木三十五記念館の運営に生かさせて頂きます」と話している。

除幕式が行われた直木神社
直木三十五記念館へようこそ
直木三十五は大阪市、内安堂寺町に生まれ、大正末期から昭和初期にかけて活躍した作家で、現在も直木賞にその名を残しております。直木ゆかりの地に市民の力で記念館を立ち上げました。これからも「記念館」という既成の概念にとらわれずどんどん成長して行く予定です。