精神科訪問看護との連携をテーマにした交流セミナー「第一回、精神科訪問看護ネットワーク交流会~2025in加古川~」が8月23日(土)、午後1時から午後4時半まで加古川市総合福祉会館、大ホールで開催される。主催は大阪府下で4カ所、就労移行支援事業所「ハンズ」を運営するミチルワグループ。定員300人、参加無料。支援者、当事者、家族に広く開かれたセミナーで、終了後は有料で懇親会がある。

テーマは「多職種連携の壁、巻き返しの技を考えよう」という内容。関東で訪問看護の現場で活躍する訪問看護ステーションみのりの小瀬古伸幸さん、ハピネス訪問看護ステーションの中村義幸さんが登壇し、自己理解プログラム「クライシスプラン」などの実践的な事例や現場の工夫を共有する講習を実施。医療・福祉・看護の領域を横断する学びの機会とし、障がい理解や当事者への支援方法を共有する。


地方都市では訪問看護事業所が不足傾向にあり、支援者間のネットワークづくりや当事者や家族が気軽に参加できる環境整備が課題になっている。今回の交流会を通じて、潜在的ニーズの掘り起こしや地域連携を促す狙い。
「精神科訪問看護は、生活面を支えることで就労の継続性を高める役割を担っています。就労移行支援が働き方を、訪問看護が生活を支えるといったそれぞれの役割やサービスの仕組みを明確にすることで、効果的な支援につなげていきたい」と主催者、ハンズ加古川の片ノ坂さんは話している。
就労移行支援事業所ハンズは「利用者が就職後に長く働き続けること」を最終目標とし、地域特性に応じた支援を展開してきた。兵庫県西部では発達障害や療育を受けてきた利用者は多いが、就職や就労経験が乏しい背景から社会との接点を基礎から教える取り組みを重視している。大阪の事業所では就職先となる企業が高いコミュニケーション能力を求める傾向が強く、それに対応したプログラムを提供している。さらに企業向けの障がい理解に関する勉強会や職場体験の場を設け、雇用現場との橋渡しも行っている。
参加希望者は主催のハンズ加古川まで問い合わせを。
■就労移行支援 ハンズ加古川
申込フォーム→精神科訪問看護ネットワーク交流会2025 in 加古川
問い合わせ 080-4183-8509