日本人に似ている!? 〝中央アジアのスイス〟心温まる文化展示に注目
まだまだ探せば面白いパビリオンがあるコモンズ館。
今回はコモンズ館 Aにあって中央アジアのスイスと呼ばれることもある自然が美しい国キルギスのパビリオンに立ち寄って話を聞いてみた。
同館は、巨大なラグカーペットが〝ドーン〟とスペースを占領して、その存在感を示している。
巨大なラグカーペットは伝統と文化を代表するもので、ここに展示されているものは高級な部類に入るらしく、安くても1枚数千ドルはするという。羊毛で編まれていることも高価になっている理由だ。
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今ではあまり見かけることはなくなったそうだが、昔は母親が嫁にいく娘に手織りのラグを持たせれる習慣があったそうだ。
吊るされている人形や動物も昔からの伝統的なもので、人形には子どもがまとわりついたり、赤ちゃんを抱っこしているものが見受けられ、「家族仲良く」や「家族の大切さ」「人の繋がりを大事にする」という意味が込められている。フェルトでできていて、自分で購入すると言うより、大事な人へのプレゼントなどとして贈られてるのが一般的。
動物は、生き物を大切にすることや、自然との関わりなどの表現方法の一つとして作られているとか。
また同館入り口にあるカウンターの隣にはホーリークローバーという豆科の植物から採れる白いハチミツが展示されていて、キルギスの名産の一つとして紹介されている。
他にもナッツやフルーツ、また伝統食材のクルートチーズを使ったキルギスチョコレートなども紹介されている。
会場内での販売は行われていないが、グランフロント北館の2階にあるアンテナショップでは、小さめのラグや白いハチミツ、キルギスチョコレートなどが販売されているそうなので、気に入った人はそちらで購入も可能。
キルギス人は元々ロシア南方にいた遊牧民で、それが移動して今のキルギスの地に来たそうだが、似た見た目から、魚好きな先祖は日本へ、肉好きな先祖はキルギスへ来たといわれているほどで、日本人に顔つきが似ているのも納得。話をしていても違和感がなく、世界はみんな繋がっているんだ、と再確認できた。