御堂筋沿いにまたまたテラスが登場!

にぎわい創出&カーボンニュートラルな都市をめざして

 一般社団法人「御堂筋まちづくりネットワーク」は、〝御堂筋の広場化〟をテーマに、御堂筋の将来像の見える化やにぎわいと憩いを創出する道路空間のあり方の検証のため、大阪市建設局と連携し御堂筋三菱UFJ銀行大阪ビル本館前(大阪市中央区伏見町3丁目5番地先)に「いちょうテラス高麗橋」を設置した。

 設置に伴い、5月15日に同所でオープニングセレモニーを開催。当日は同団体の代表理事である大阪ガス副社長執行役員の田坂隆之さんをはじめ開発に携わった関係者9人が集い、吹奏楽の演奏とともにテープカットが行われた。

 「いちょうテラス高麗橋」は、淀屋橋三井ビルディング前にある「いちょうテラス淀屋橋」に続き2基目。人の滞留空間をつくる「パークレット」とも呼ばれる。同エリアは環境省の「脱炭素先行地域」に選定されており、その一環として、いちょうテラス高麗橋にはテラスとしての機能に加え、ソーラーパネルからの電力供給や街園スケールの植栽帯の設置など、カーボンニュートラルの実現に向けた新たな機能も備えたパークレットとなっている。地域の案内板も設置され、オフィスワーカーや近隣住民にとって憩いの場となることが期待されている。

 大阪市建設局局長の寺川孝さんは、「大阪・関西万博を通じて、万博会場だけでなく大阪全体に国内外からたくさんの人が集います。その中でも御堂筋は大阪の『顔』となる道。高質なにぎわいがこのテラスから生み出されることを期待しています」と話していた。大阪各地で歩行者中心の「ウォーカブルシティ」の取り組みがなされる今、御堂筋も「車がよく通るメインストリート」から「歩いて楽しい場所」に変わりつつある。