秋山涼子、演歌一筋でデビュー40周年へ!新曲「崖っぷちロック」に込めた思い

 テレビ東京(TX)制作のバラエティー番組「家、ついて行ってイイですか?」で〝崖っぷち演歌歌手〟と紹介されて一躍全国区になった江戸っ子歌手、秋山涼子が5月に出した夏向けの新曲「風鈴抄」と自らの現在地を自虐ギャグにした「崖っぷちロック」を組み合わせたCDを発売。秋も本格化し手応えなどを大阪で聞いた。

秋山涼子の新曲「風鈴抄」のCDジャケット

 一見普通の演歌歌手に見えるが実は大違い。名前や写真、曲名をラッピングで大書したワゴン車を独りで操り東奔西走。芸能事務所には所属せずオフィスは東京・江戸川区の実家で事務作業は家族が総出で手分け。地方に出かけた際は支援者がマネジャー役を務め手伝ってくれる。さらに今回の2曲を含め最近のオリジナル持ち歌はすべて自分で作曲、プロモーション用のアニメ風動画も生成AIで自作していると言うから驚きだ。「以前は私が曲のフレーズを考え、口ずさみながら譜面に落とし込んでいたんですが、今は生成AIを使って保存できるから随分便利に。アニメ動画も歌詞を元に曲に乗るような画像をイメージ指示し作りました」とケロリ。

大阪の街並みのライトアップをバックにポーズの秋山

 多くの演歌歌手のキャリアと同じく彼女も「幼い頃から〝のど自慢荒らし〟常連の天才少女」だった。子どもたち参加の歌合戦で何度もチャンピオンになり、高校生で「NHKのど自慢」合格者としてチャンピオン大会に出場。満を持してプロになったのが1988年だから間もなくデビュー40周年に手が届く。「レコード会社は今のテイチクで4社目。大ヒットもないのにここまで好きな歌を続けられたのは周囲の支えのおかげ」との言葉は謙遜さだけでなく、周りのサポートを指す。

「風鈴抄」の夏用着物姿の秋山

 前作「サロメの湖」まで北海道3部作を続け、今回の「風鈴抄」は兵庫県宝塚市の阪急逆瀬川駅からほど近い伊和志津神社の境内で風物詩「夏詣」の願掛けで奉納され、見渡す限り涼しげに風に揺れる風鈴を見て感動し感動した心を作詞家・円香乃に伝えて作ってもらい、自身がササッと作曲した。「崖っぷちロック」のプロモーション動画は、この写真と同じ派手な衣装のアニメ風キャラクターの分身が歌い踊って大暴れする弾けっぷり。しかも前作A面「サロメの湖」まで再録した異例の3曲入りだ。「だってあの曲を出したのは2年近く前ですが今でも〝とってもいい〟と思って大切にしています。このCDを買って頂いた方に改めて聞いてもらいたいから」とCD制作上の常識外れもいとわず屈託がなく、話を聞いていてもホントに歌好きな素の性格が伝わって来る。

ギターを手に「崖っぷちロック」の衣装を着た秋山

 「40周年ですか? まだ何も考えてないです。自分ではちょっと恥ずかしさもあるんですけど周りで頑張ってくれている方々が楽しみにして下さっているので、これまでのお礼のつもりでいろいろ工夫します」とあくまでも控えめ。秋の訪れから「崖っぷちロック」に力点を移している。「若い世代に演歌・歌謡曲の良さに少しでも触れてほしい。YouTubeからバズってくれれば」と夢を膨らませた。
(畑山 博史)

タイトルとURLをコピーしました