【男と女は異星人!?⑪】「好感度が上がる」恋も婚活も成功する〝聞き上手〟の極意

コミュニケーションライター/黄本恵子

 恋愛や婚活の場において、「自分のことをアピールしなければ」という気持ちから、ついつい話過ぎてしまう人は少なくありません。相手に好印象を与えたいなら、話すことより『聞く』ことを大切にした方が効果的です。人は、誰しも、「自分のことを知ってもらいたい」「自分のことを分かってもらいたい」という欲求を持っているからです。今日は、相手に好印象を与える聞き方のコツについてお伝えします。

相槌のバリエーションは豊かに

 相槌の際、「うんうん」「はあ」など、同じ言葉ばかりだと、いまいち話が盛り上がらず、話している方も飽きてきます。「本当に話を聞いてくれているのかな?」と不安にさせてしまうことも。相槌のバリエーションはたくさんあった方が会話は盛り上がります。「へえ」「そうなんだ」「なるほど」「えー」など、いろんな相槌を使ってみてください。また、相手の言葉を繰り返す【バックトラッキング】(オウム返し)も時折入れてみましょう。

<バックトラッキングを使った会話例>

相手「最近は、そうですね、生成AIにすごい興味あって」

自分「へえ、生成AI」

 バックトラッキングを相槌に入れると、より「話を熱心に聞いてもらえているな」という感覚が増します。

 女性は、「すごい」「さすが」などの言葉も相槌として積極的に使ってみてください。男性は、女性から尊敬されたいという欲求を持っています。「この人と話していると楽しいな」と思ってもらえるでしょう。

話す速度や声の大きさを合わせよう

 人それぞれ、話す速度や声の大きさって違いますよね。人は、自分に似た人に親近感と安心感を抱きます。相槌の際、話す速度や声の大きさを相手に合わせることで、「この人とはなんだか合いそうだな」「話しして心地いいな」と思ってもらうことができます。

●相手がゆっくりのペースで話す人なら、自分もゆっくりと。

●相手が早口なら、自分も早めに。

●相手が小さな声で話す人なら、自分も小さめに。

 相手の声の調子をよく聞いて合わせてみてください。

要注意!こんな聞き方は嫌われる

 好印象を与える聞き方に対して、悪印象を与える聞き方もあります。その一つが、『ながら聞き』。スマホや周囲の様子を気にしながらの会話は、相手に「真剣に話を聞いてくれていないな」「軽く扱われているな」と感じさせてしまいます。特に、男性は注意しましょう。女性は観察力が高く、男性の何気ない行動をよく見ています。

 もう一つ、男女ともについ悪気なくやってしまいがちな嫌われる聞き方が『会話泥棒』です。相手の話を聞いている最中、「そういえば私も~」と、自分の話題にすり替える行為です。相手は話の腰を折られて、とても不快な気分になります。話を途中で奪ってしまわないよう、最後まで聞くことを心がけてください。

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。