コミュニケーションライター/黄本恵子

初対面や知り合ったばかりの異性と話すとき、どんな風に質問していますか?
相手のことを知るには、質問は欠かせないコミュニケーションの一つ。質問の仕方によっては、より印象を良くしたり、話を盛り上げたりすることもできます。
今回は、避けたい質問の例と、初対面でも自然に会話が盛り上がる質問のテクニックについてお伝えします。
『直接質問』ではなく『間接質問』を使う
「何のお仕事をされているんですか?」「趣味はなんですか?」など、ストレートに尋ねることを『直接質問』と言います。直接質問は、まだ打ち解けていない間柄では、不快感や警戒心を与えやすいので注意が必要です。
気になる情報は『間接質問』で尋ねてみましょう。
『間接質問』は「どんな~?」「どのような~?」「どういう~?」などの言葉を使って、あえて遠回しに間接的な表現で尋ねる方法です。ストレートに尋ねるよりやわらかい印象で、ガードを下げてもらいやすくなります。また、答える側の自由度が高く、より多くの話を引き出せる可能性も高くなります。
相手の仕事について知りたいとき…
「どういった関係のお仕事をしていらっしゃるんですか?」→相手が快く答えてくれたら、「それって具体的には?」「たとえばどんな?」といった形で、少しずつ深掘りしていくことで、より知りたい情報に近づくことができます。
相手のプライベートについて知りたいとき:
「お休みの日は、どういう風に過ごしていらっしゃるんですか?」→ 休日の話題は、相手のライフスタイル、家族や友人関係、趣味、関心ごとなどが見えやすく、会話も自然と広がります。
承諾法を使う
「◯◯について聞いていいですか?」と相手の了承を得る形で質問する『承諾法』もおすすめ。相手に対する敬意と尊重の気持ちが伝わります。
「どちらのご出身か、聞いていいですか?」
自分の情報を明かしてから質問する
先に自分の情報を明かしてから質問をすると、相手にも安心して答えてもらいやすくなります。年齢や住まいなど、少し踏み込んだデリケートな情報について知りたいときに使いましょう。
「私はゆとり世代って呼ばれてたんですけど、もしかして〇〇さんも同じぐらいですか?」
「私は家からここまで車で10分ぐらいですが、〇〇さんは?」
矢継ぎ早に質問をされると、相手は会話を窮屈に感じてしまいます。自分の知りたいことだけを聞こうとするのではなく、相手の話に興味深く耳を傾けることが大切です。
相手への配慮が伝わるコミュニケーションは、きっと異星人同士の心を通い合わせてくれるでしょう。

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。