【男と女は異星人!?⑦】夫たちが密かに抱く妻への不満あるある

コミュニケーションライター/黄本恵子

 妻が夫にいろいろ不満を抱えるように、夫も妻に対して不満を抱えていることがあるようです。夫たちはどんな不満を抱いているのでしょうか? よくあるケース3例を紹介します。

家事ハラ

 家事を行った際、妻から必要以上のキツいダメ出しを受けてしまう『家事ハラ』 (家事ハラスメント)。共働き家庭が一般的になり、夫婦間で増えてきたいざこざの一つです。私の同級生にも「家事について僕に注意するときの妻はまるで〝嫌な上司〟。上から目線、そして冷たい」と言っていた男性がいました。
 妻からすると、夫の家事のやり方は未熟な点が多いことでしょう。「もっと効率よくできるでしょ!?」「なんでそういうことするかな!?」とイライラすることもあるかと思います。
 家事に関して夫は『新入社員』です。教えるときは、できるだけやさしく丁寧に接してあげましょう。改善してほしい場合も、やさしい口調で端的に伝えるように。感謝の 気持ちと、「すごい〜!」「さすがだわ〜!」などの褒め言葉もマメに伝えましょう。やる気やパフォーマンスが上がります。

フキハラ

 妻の『フキハラ』(不機嫌ハラスメント)に強いストレスを抱えている夫も少なくありません。『フキハラ』とは、不機嫌な態度や口調で周囲に威圧感や不快感を与える行為のことです。
 妻のフキハラが原因で帰宅恐怖症になった男性の例もあります。帰宅恐怖症とは、家に帰ることを苦痛に感じる症状です。帰宅恐怖症の男性は、無駄に残業をする、外で時間を潰すなどして、妻が寝た頃に帰宅します。
 人間なのでどうしても機嫌が悪くなってしまうことはありますが、自分の機嫌は自分でとって、なるべく家族に悪影響がないよう振る舞いたいですね。夫に対する怒りや不満から不機嫌になっているなら、表情や態度で表すのではなく、言葉で伝えるようにしましょう。妻としては「これぐらい察してよ」「言わなくても分かってよ」という気持ちがあるかもしれませんが、「どうしてほしいか?」というのはちゃんと口に出して言わないと、 男性にはなかなか伝わらないものです。

愚痴を聞かされる

 妻の仕事・ママ友関連の愚痴にストレスを抱えている夫も多いようです。
 男性は『ただ愚痴を聴く』というのが、とても苦手な生き物です。多くの男性は『問題解決思考』型なので、パートナーから愚痴を打ち明けられると、「なんとか解決してあげなくちゃ」と思います。妻の仕事やママ友関連になると、内情をよく知らない夫としてはどうすることもできないので、言われるとよりストレスになるのですね。
 「パートナーなんだから愚痴ぐらい聞いてほしい」と思うかもしれませんが、夫に愚痴を言ったところで、心から共感してくれることはあまりないでしょう。スッキリするどころか、余計なアドバイスや解決策を言われてイラッとする可能性も高いです。愚痴を言うなら、共感力の高い女性の友達がおすすめです。

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。