【男と女は異星人!?⑬】モラハラ、DV、過度な束縛、感情的で不安定… 関係がこじれやすい男女の共通点とは?

コミュニケーションライター/黄本恵子

メッセージ

 「異性と付き合うと、いつも関係が泥沼化する」「パートナーができても、なぜか問題のある人ばかり」─。
 そんな人、あなたの周りにいませんか?「それ、私のことかも?」と思った方もいるかもしれませんね。
 付き合う男性が、「言葉や態度で精神的に追いつめるモラハラ(モラルハラスメント)の傾向が強い」「暴力的」「浮気を繰り返す」「経済的に頼ってくる」など、いわゆる〝ダメンズ〟ばかりになってしまう女性は、次のような行動を無意識にしていることが少なくありません。

・相手の言うことになんでも応じる
・先回りして相手の役に立とうとする

 これがパターン化すると、2人の関係性のバランスは崩れ、相手の要求や依存がどんどん大きくなります。
 もちろん、男女逆のパターンもあります。例えば、付き合う女性が「束縛がキツイ」「感情の起伏が激しい」「求めることが多すぎる」タイプばかり…という男性もいます。このような女性を〝メンヘラ〟と表現することがあります。パートナーが〝メンヘラ〟になってしまうのも、「どんなコミュニケーションを積み重ねてきたか」に左右されるところが大きいのです。
 (〝メンヘラ〟という言葉は、もともと〝メンタルヘルスに課題を抱える人〟を指すネット上の俗語でした。近年では、主に恋愛関係において、精神的に不安定、過度に依存的、束縛が激しいといった傾向のある人を表す言葉として使われることが増えています)
 「パートナーとの関係がいつも泥沼化する」「相手に振り回されがち」という人は、以下の2つのことを意識してみましょう。

愛に〝限度〟を設ける

 与える愛に、限度を設けること。無理に相手の役に立とうとせず、嫌なことは「NO」と伝えることが大切です。
 「NOと言えば嫌われるかも…」「役に立たないと離れていってしまうかも…」など思わないようにしましょう。できないことや嫌なことをはっきり伝える方が、相手は「自分たちの付き合いにも限度があるんだ」ということが分かり、あなたの考えや価値観を大切にするようになります。

パートナーへの依存度を下げる

 相手のために必要以上にがんばりすぎてしまうのは、自分が相手に強く依存していることの表れです。パートナーをダメンズ化・メンヘラ化させないためには、相手に対する依存度を下げることが必要になります。友達付き合いを増やす、没頭できる趣味を作る、仕事に精を出す…など、自分の軸を複数持って、自分で自分の人生を楽しませてあげましょう。相手への依存度が下がれば、相手に対して「NO」も伝えやすくなります。

 自分を大切にできる人のところには、大切にしてくれるパートナーが現れます。一方的に尽くすことや自分が犠牲になることによって成り立つ関係性ではなく、「持ちつ持たれつ」「50対50」でいられる関係性を目指しましょう。

コミュニケーションライター/黄本恵子

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。