経済

求人時給に〝万博効果〟 此花区で前年比18%増

 分析用求人ビッグデータを提供するフロッグは5月1日、大阪・関西万博の会場がある大阪市此花区の平均時給上昇率が、全国の市区町村で最も高かったと発表した。

 「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」に掲載された求人情報を基に、2024年1月と2025年1月の平均時給を比較したところ、此花区は225円、18・19%増の1462円となり、全国平均の4・82%増を大きく上回った。

 大阪市内の平均上昇率は3・21%にとどまるなか、此花区の上昇率は突出しており、2 位の西成区(6・91%増)、3位の西淀川区(6・16%増)を大きく引き離している。

 大幅な上昇の背景には、2024年末から万博関連の警備などで、時給2000円前後の高額求人が多数出されたことがある。また、万博開催に伴い周辺地域で人手不足が見込まれたため、万博と直接関係のない飲食店などでも時給が上昇し、他地域より高い伸び率を記録した。