囲碁の小学生日本一を決める「第14回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」が12月21、22日、岡山県倉敷市で開かれ、大阪市住吉区の鄭智皓くん(建国小2年)が低学年の部で優勝した。
同部で大阪勢が優勝するのは2017年以来7年ぶり。鄭くんは「出だしはあまり良くなかったけれど、途中から有利に。他に強い優勝候補がいた中で勝てたのでうれしい」と笑顔を見せた。
小学6年の兄(允皓くん)の影響で、5歳で囲碁をはじめた鄭くん。幼稚園の時には、未就学児の大会である渡辺和代大会キッズカップで優勝もした。囲碁の魅力について「どこに打つかを考えるのが楽しいし、勝ったら気分がいい」と話す鄭くん。週末には天満橋の碁会所に通い、実力のある子どもたちや大人と対局を重ね、世代間交流をしながら腕を磨いている。
「遊びたい年頃なのに囲碁をちゃんと頑張った分、成果につながった。それが一番うれしい」と母の真智子さん。次の目標について鄭くんは「来年も勝って連覇したい。夏の少年少女ではベスト16に入りたい。そして早くプロになりたい」と意気込む。
こども棋聖戦は中国から囲碁を伝えたとされる奈良時代の政治家・学者の吉備真備(きびのまきび)にちなんで11年から岡山県で開催。少年少女囲碁大会やボンド杯と並ぶ三大タイトルの一つとなっている。