中国映画で日本人女優が初の主役

 得意の中国語と武術カンフーを操り、日本人女優として日中で活躍する中西悠綺(27)がサンテレビ(神戸)制作の音楽情報バラエティー番組「バキバキ☆ビート!Ⅱ」(26日深夜24時放送予定)にゲスト出演。司会のお笑いコンビ「スマイル」やDJ KENZI (モンスターエンジン大林健二)DJ KELLY(ギャロップ毛利大亮)らを 相手に両国の芸能界事情を話した。

サンテレビの音楽情報バラエティー番組「バキバキ☆ビート!㈼」にゲスト出演した中西悠綺(中央)

 中西は13歳でデビューし18歳でアイドルグループを卒業後「アジアで活躍できる女優になるため自分にしかない唯一無二の武器を身につけたい」と中華圏へ。台湾での語学留学後、香港でアクションと武術を学んだ。さらに中国・北京市の国立大学の中央戯劇学院で演劇を学び、中国映画「ワンダフル旅行社」で日本人女優として史上初の主役に抜擢された。現在は日本を拠点にアジア各地を飛び回っている。番組ではこうした経歴を紹介され、出演者は「中国語を話せるのと、それで演技をするのとは違う。全く知らない外国語をマスターしてそれで仕事をしているなんてすごいバイタリティー」と驚きの表情。

「関西のテレビは楽しかった」と語る中西悠綺

 現在、中国では1話3分間のショートドラマがブーム。中西は現在中国発ショートドラマ配信アプリ Top Shortで配信中のドラマ『派遣雑務は社長様?!』で主演を務めるほか、今月配信予定の『離婚したら3人の富豪に口説かれた』でも主演に。

カンフー武術を披露する中西悠綺

 歌手としても今年4月に中国語で『時の流れに身をまかせ』『つぐない』(テレサ・テン)を公式カバーし、『冷たい雨』(松任谷由実)を公式に中国語カバーした「雙城故事」が今月23日に各音楽配信サイトでリリース予定。この曲は今回ゲスト出演した「バキバキ☆ビート!Ⅱ」10月のエンディングテーマにも選ばれた。

ふとした表情にも女優の多様性が浮かぶ中西悠綺

 今後の展望は「日本と中華圏をつなぐ作品にどんどん出演していきたい。現在ショートドラマの主演オファーを続々と頂いているので〝ショートドラマの女王〟になりたい。歌手としても、たくさんの方に令和にアレンジされた名曲を聴いて頂きたい。唯一無二な女優になりたいです」と話し、想いは既に海を越えている。

(畑山 博史)