大学生が〝30年後の理想の国家像〟を描く 政策立案プレゼン大会

 「若者の社会参画」と「若年投票率の向上」を目的に活動する学生主体のNPO法人ドットジェイピーが主催で、大学生によって政策を立案する大会「未来国会2024」の地方大会がこのほど、NTT西日本が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」(都島区)で行われた。

 同イベントは、若者が〝30年後の理想の国家像〟を描き、自らが考えた政策をプレゼンテーションするというもの。参加者は同団体が主催するNPOでのインターンシップにも参加しており、社会課題に高い関心を持つ若者が多い。

 当日は12組の学生がプレゼンテーションを行い、社会課題の解決案だけでなく、具体的な施策と予算計算、予算調整案まで発表した。発表後には参加者による投票が行われた。①主体性②具体性③新規性④共創性の4つの評価基準を各項目10段階で点数付けする仕組みだ。学生だけでなく、近畿財務局をはじめとする自治体関係者や民間企業も参加し、学生のプレゼンに対して忖度ない質問が飛び交った。

 発表後は「より多くの若者が社会課題に興味を持つにはどうするべきか」という議題で、社会人と学生が混ざり合う形で、25分間のディスカッションが行われた。あるチームは、「社会課題に対して『他人事』感を抱いていたり、深く知る機会が乏しいため、興味が持てない。現場を知る機会や、その頻度を増やすといいのでは」と発表した。

 優勝者は、甲斐美月さん(大和大学一年)、四方陽菜美さん(大和大学一年)、吉田麗奈さん(近畿大学一年)による「支え合う環境で、教える喜びをもっと深く」というテーマで、教員の労働環境を是正することで、子どもに寄り添える教育環境づくり行おうという内容だった。なお、優勝者はオンライン全国準決勝大会への進出となる。

■未来国会2024/https://miraikokkai.com/