来年デビュー30周年の演歌歌謡曲歌手 林よしこが大阪市内でディナーショー

 デュエット曲でのヒットが多い関西在住の演歌歌謡曲歌手、林よしこが2023「大阪発〜歌謡曲」ディナーショーを12月10日、大阪市内のホテルで開催した。数々のヒット曲で知られる作曲家・岡千秋やシンガーソング・ライター・すぎもとまさと、紅白出場経験のある演歌歌手・原田悠里、ジャズ出身の歌手・朱夏洋子ら豪華ゲストの登場にわいた。

岡の大ヒット曲「浪花恋しぐれ」をヂュエットする林㊨

 林は、兵庫県川西市出身。1994年島津ゆたかとのデュエット曲「いい男!いい女!」でプロデビューし大ヒット。その後、数年間の休業を経て再デビューした2013年、「春を抱いて眠りたい」で日本作詩大賞最優秀新人賞を獲得した。翌14年、夫を病で亡くすが残された長男を実母との二人三脚で育てながら、同市でカラオケラウンジ「ほっこり酒場」を経営。16年にはビクター移籍第1弾「淀川みれん」でオリコン週間演歌ランキングで7位入り。18年に橋幸夫とのデュエット曲「君の手を」でオリコン週間演歌ランキング第1位と順調にヒットを飛ばしている。

 来年のデビュー30周年記念曲は、この日ゲストのすぎもとが作った「ただめぐりあうために」(仮称)で3月発売が決定。2人で楽曲について説明していたが、すぎもとが「よし、僕が伴奏するから歌ってみるか? 皆さんに聞いて頂くのが一番」と即興でギター演奏。まだレコーディング前とあって戸惑いながら林も見事に歌い上げ盛んな拍手を受けた。

すぎもとのギター即興で来春発売の新曲を披露する林㊨

 「木曽路の女」で紅白に出場した原田は新曲「中山道」などを披露、ジャズ得意の朱夏はNHK朝ドラ「ブギウギ」で注目される笠置シヅ子の「買い物ブギ」などで場内を楽しませた。岡は得意のピアノ弾き語りでじっくり聞かせ、都はるみとのデュエットで大ヒットした「浪花恋しぐれ」を、この夜は林と組んで熱唱した。

新曲「中山道」を披露する原田

 会場は地元・川西のファンクラブメンバーをはじめ各地の後援会員らで約200席は満員。林は「今年は充実した1年でした。来年は区切りの年となり、すぎもと先生に素晴らしい曲を作って頂きましたので、私の代名詞になるよう大ヒットさせたい」とファンに謝辞を述べた。

(畑山博史)

「買い物ブギ」などで楽しませた朱夏