地域経済の発展に尽力

 春の叙勲で旭日小綬章を受章した大阪シティ信用金庫理事長高橋知史氏の祝賀会が12日、中央区のホテルニューオータニ大阪で開かれ、政財界や取引先など約300人が出席して功績をたたえた。

 高橋さんは1972年大阪市信用金庫(現大阪シティ信用金庫)に入庫、3金庫合併により改称された現シティ金庫の副理事長を経て、2017年理事長に就任した。また、大阪府信用金庫協会副会長や近畿地区信用金庫協会理事などを歴任、50年以上にわたり、地域産業の振興や中小企業の発展に寄与、社会貢献活動にも尽力した。

 来賓あいさつでは、一般社団法人全国信用金庫協会会長御室健一郎氏から高橋氏の功績に触れ「平成25年11月の3金庫合併時は陣頭指揮を執り大阪シティ信用金庫の誕生に貢献。新型コロナウィルス感染拡大時には、スピーディで適切な資金提供を行い多大なる存在感を示した」と強いリーダーシップを称賛。「中小企業や地域社会の発展に実直に行動された」と敬意を表した。

 花束を受け取った高橋氏は「入庫後、事業経営の厳しさを知り、熱い心を持った行動が必要であることを学び、今回の受章は、先代の理事長や地域の取引先並びに先輩諸氏の指導や教えのおかげ」と感謝し、「『得意淡然失意泰然』という言葉を大切に、今後も自分を磨き実力を蓄え人生を全うしていきたい」と述べた。