不登校、いじめが過去最多 10年連続増で30万人に迫る

 文部科学省は2022年度全国の小中学校と高校、特別支援学校を対象に不登校やいじめ、自殺などの状況の結果をまとめた。不登校の状態(小中学校を30日以上欠席)にある子どもは、前年度から5万4000人余り、率にして22%増え、29万9048人。10年連続で増加し、過去最多となった。

 このうち、小学生が10万5112人(前年度比2万3614人増)、中学生が19万3936人(同3万494人増)でともに10年連続で増加。高校生も増加して6万575人(同9590人増)だった。

 一方、認知されたいじめの件数は、小学校が55万1944件、中学校が11万1404件、高校が1万5568件、特別支援学校が3032件で、あわせて68万1948件。前年度より6万件余り増え、過去最多となった。

 文部科学省は今回の結果を受け、こども家庭庁と連携して、不登校といじめ対策の「緊急加速化プラン」を策定し、今年度中から実行に移す。