大阪府は、学習指導要領に縛られずに柔軟な教育カリキュラムを組める「学びの多様化学校(不登校特例校」を府立高校として設置する方針を決めた。2027年度をめどに進め、実現すれば公立高校では全国初。全国平均より顕著に多い不登校の生徒に対応する。24年度に学びの多様化学校として開校する大阪市立中の生徒の卒業後の受け皿として設置する方針。
府立高校では、生徒1000人当たりの不登校の数は40・8人で、全国平均の22・9人を大幅に上回る。私立高なども含めると府は31・8人で全国最多となる。
府は1月以降、学校内の支援ルームの強化なども盛り込んだ総合的な不登校支援策を具体化していく。