【大阪】中小企業の生成AI活用2割弱 導入企業の96%が効果実感

 大阪シティ信用金庫は、大阪府内の取引先中小企業を対象に実施した生成AI(人工知能)の活用状況に関するアンケート調査結果をまとめた。業務で生成AIを活用している企業は19・8%と2割弱にとどまる一方、「活用していないが関心はある」企業は53・8%と過半数を占めた。実際に活用している企業では95・6%が効果を実感しており、中小企業でも導入拡大への期待が高まっていることが分かった。

記事のイメージをAIで生成した画像

 調査は7月上旬、大阪府内の取引先企業1400社を対象に聞き取り方式で実施し、1275社(有効回答率91・1%)から回答を得た。

 生成AIの活用状況では、「本格的に活用中」が4・5%、「試験的に活用中」が15・3%で、合わせて19・8%だった。一方、「活用していないが関心はある」は53・8%、「活用しておらず関心もない」は26・4%だった。業種別ではサービス業の活用率が27・1%と最も高く、従業者規模が大きい企業ほど導入率が高い傾向もみられた。従業者5人未満では11・4%だったのに対し、50人以上では56・0%に達した。

 活用している企業(253社)の利用目的は、「文章作成・要約」が66・8%で最多。次いで「情報収集・分析」が52・2%、「社内文書の作成」が47・4%と続き、文書作成や情報整理など日常業務の効率化を目的とした利用が中心だった。

 社内での活用範囲は、「個人単位で限定的」が52・2%、「特定の部署」が26・1%を占め、「全社的な活用」は14・2%にとどまった。導入は個人や一部部署に限られるケースが多く、全社展開には至っていない実態が浮かんだ。

 一方、活用効果については、「大いに効果あり」が21・3%、「ある程度効果あり」が74・3%で、合わせて95・6%が効果を実感していた。利用ルールやガイドラインについては、「策定済み」は7・1%にとどまったものの、「策定中」が21・7%、「今後策定予定」が45・5%で、67・2%がルール整備を進めていることも分かった。

 生成AIを活用していない企業(1022社)に理由を尋ねたところ、「専門人材が不足している」が46・6%で最も多く、「必要性を感じない」が37・6%、「使い道が分からない」が29・3%で続いた。このほか、「セキュリティーへの不安」(24・8%)や「正確性への不安」(22・8%)、「社内ルールが未整備」(22・0%)なども導入の壁となっていた。

 今後の活用意向では、「しばらく様子見」が43・3%で最多だった一方、「積極的に活用」(9・6%)、「限定的に活用」(8・2%)、「まずは試験的に活用」(19・9%)を合わせた37・7%が導入に前向きな姿勢を示した。大阪シティ信用金庫は、現時点では慎重な企業が多いものの、試験導入を含め生成AI活用の広がりが期待される結果としている。

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