守口市に本社を置くオフィス家具メーカー「ダイシン工業」が、家庭向けの新ブランド「TEKO DESIGN(テコデザイン」を本格始動した。創業以来培ってきた「鉄」の加工技術を生かし、既製品ではかなわない「ジャストフィット」な家具を提案。ネット販売主体の同ブランドとして初となるショールームを文禄堤の複合施設「燈森」に6月1日オープンし、地元から新しいライフスタイルを発信する。
オフィス家具の技術を「家庭」へ 鉄ならではの造形美
ダイシン工業は、オフィス用の収納家具などを得意とするメーカー。新ブランドは、その熟練した板金加工技術を家庭用家具に転用するために立ち上げられた。ブランド名の由来は「鉄鋼をデザインする」からきている。木製家具が主流の国内インテリア市場において、あえて「鉄」にこだわるのは、鉄ならではのシャープで薄く、スタイリッシュなデザインに自信があるからだ。無骨な工業製品を、洗練されたモダン家具へと昇華させている。



「1㌢のこだわり」に応えるセミオーダー制
テコデザインがメインターゲットに据えるのは、マイホーム購入や引っ越しを機に家具を検討する30代の子育て世代。ブランド立ち上げの背景には、同社専務取締役の鶴見亮介さんの実体験がある。自身が注文住宅を建てた際、「こだわりの間取りに対して、既製品の家具では微妙にサイズが合わずスペースがもったいない」と感じたという。
テーブルやソファなどセミオーダーに対応しており、数センチ単位のサイズ指定や、多彩な天板の柄や色の選択などサイズ・デザインを自由にオーダーできる。メーカー直販で、間に他社を挟まないことで、国内生産の高品質なオーダー家具を、手の届きやすい価格帯で提供する。

地元、守口への愛着
新たに開設されたショールームは、京阪守口市駅からも近く、利便性の高い場所に位置している。ダイニングテーブルやソファー、収納スツールなど、当初はウェブ販売のみだったが、「10万円を超える商品を、実際に見て、触れて納得して購入してほしい」という思いから、ブランドの信用力を高める拠点として開設を決めた。守口市は現在、全国に先駆けた保育の無償化など子育て支援に力を入れており、流入する子育て世代とブランドのターゲット層が合致している。鶴見専務は「守口にこんなにおしゃれな家具を作る会社があるんだと、地元の人にも知ってもらいたい。街の活性化に貢献できれば」と、地元への深い愛着を語る。
無機質になりがちな鉄に、デザインという命を吹き込むテコデザイン。日々を過ごす大切な住空間に、自分だけの「ジャストサイズ」を届ける同社の挑戦に注目が集まる。

■TEKO DESIGN/守口市本町2-5-38 燈森ガレージC区画
shop@tekodesign.jp
