守口市本町の閑静な住宅街の一角、古いガレージを改装した空間に、豊かなコーヒーの香りが漂っている。6月にオープンした「穣珈琲(ジョーコーヒー)」。店主を務めるのは、現役の弁護士として活動する越智健文さん。法廷という「争いの場」で人々の苦悩に寄り添ってきた越智さんが、なぜ今、一杯のコーヒーを供する場所を選んだのか。

「心がささくれ立つ」日々に、ほっと一息つける場所を
越智さんはこれまで、地域に根差した弁護士〝まちべん〟として、離婚や相続、いじめ問題などの解決に奔走してきました。訴訟などの紛争事案を扱う中で、依頼者や相手方の心が「ささくれ立ち」、しんどい思いを抱える姿を数多く目の当たりにしてきたという。
「世の中の人たちが、ふっと一息つける場所が必要だ」――。自身も仕事の合間にコーヒーや焼き菓子で癒やされてきた経験から、「自分が提供できる安らぎの形はカフェではないか」という答えに辿り着いた。
「鮮度」と「スパイス」へのこだわり
提供するのは、特定の農園で丁寧に作られた「スペシャルティコーヒー」。共に提供される焼き菓子はすべて店主の手作り。特に、カルダモンとシナモンのスパイスを効かせた北欧風のシナモンロールは、アメリカ風の甘いものとは一線を画す「大人の味」。
店内はカウンター越しに店主がドリップする様子を間近で見られ、弁護士の経験を生かし、コーヒーを片手に「一般的な法律の話題」に応じることもあるという。
■穣珈琲/守口市本町2-5-38 燈森ガレージD区/インスタグラム@JOHCOFFEE_OSAKA
