画業40年、心に広がる風景描く 金英淑さん個展

副題なしに挑んだ画業40年の節目の金英淑さん

 大阪で生まれ育った在日三世作家、金英淑(キム・ヨンスク)(58)の個展があべのハルカス近鉄本店タワー館11階の美術画廊で開かれている。5月12日まで。

 概ね3年ごとの同画廊での開催をはじめ、大阪、東京や韓国、イタリアなどに場所を変え毎年意欲的な個展を開催。自身のルーツである韓国との文化交流にも力を注いでいる。

 画家を志し大阪市立美術館付設美術研究所に学び、特待修了してから今年は40年の節目。そこであえて個展に副題を付けず自身の心に広がる世界各地の風景と風や海の自然、そして命の起源である女体を描き、生の喜びと苦悩を表現した。

ルーツと命を見つめて40年の金英淑さん

 初日の6日はGW終盤にも関わらず午前中から熱心なファンが訪れ、青色と緑色を基調にした新作が大半を占める大小27点の作品に見入り、作家と言葉を交わし感想や意図などを語り合う姿が見られた。

 彼女は普段、小学生や幼稚園児らを対象に絵画教室も開いており、表現する楽しさを次世代の子ども達に伝えている。

 「デパートの美術画廊は私の事を知らない方もふと通り掛かり、足を止めて作品を見て下さる事があります。大変ありがたい機会で、皆さんから得るものがたくさんあります」と会期中は連日在廊する、という。入場無料。

(畑山博史)

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