来春には大阪駅・グランフロント・スカイビルを空中回廊で接続
グラングリーン大阪の北側部分で開発作業中の「うめきたの森」が11月20日にオープンする。

23日に行われたメディア各社を集めた説明会では、「うめきたの森」の全容とポイントが紹介され、いくつかのキーワードが挙げられた。

サウスパークの芝生広場やイベントスペースと対比し、ノースパークエリアは「癒しの空間」として整備を進める。できるだけ自然な形で森を再生し、池や滝を配置して水景を整備することで、多様な植物や生物が生息するエリアを目指すという。


背の高い樹木が165本で、そのうち桜が23本、もみじなどの紅葉する落葉樹が全体の8割近くを占める。春だけでなく、秋にも自然の美しさを楽しむことができる。


取材日は雨だったが、多数のツツジが赤い花を咲かせ、背景に近代的な高層ビルが立ち並ぶ中に紅一点のように咲き誇っていたのは印象的。

生物は、淀川や大阪城公園など近隣の生息状況を分析して、うめきた公園では56種の生物を誘致することを目指していて、すでに30種の生物が確認されているという。
もう一つのキーワードは「リジェネラティブ」。これはサステナブルなど持続可能性や今あるものを維持していく、というのとは違い、再生や再構築するという意味。この地が昔は緑豊かな場所だったことから、再び自然が豊かな場所に再生させようというのだ。

サウスパークでは完成している高架歩道橋「ひらめきの道」のノースパーク側も11月20日には開通予定で、高さ約3.5㍍の位置から緑広がるうめきたの森を見下ろす形で散歩できるように設計されている。立ち止まって景色を眺めたりできるスポットも用意される。
また歩道が直線ではなくS字にカーブしていたり、場所によって高さが違ったりしているのは、さまざまな角度や目線で自然や周りの景色を楽しんでほしいという思いで設計されたものだ。

来年の春までにはスカイビルへもこの高架歩道橋が延伸され、その結果、グラングリーン大阪を中心にスカイビル、グランフロント大阪、そして大阪駅が高架歩道橋で繋がり、道路を渡る事なくうめきた公園一帯を回遊できるようになる。
「うめきたの森」の特徴として、環境価値、社会価値、そして経済価値の3点を挙げている。環境価値は、大阪駅前に多様な生物が生息できる自然豊かな空間を再生成すること。社会価値は、忙しい現代社会において、本来の自分を取り戻せる都会のオアシスであること。経済価値は、社会課題解決と新産業創出の実証フィールドであること。
駅前の一等地をビルや商業施設で埋め尽くさず、自然を残して都市の価値をあげることを目指したうめきたの開発は、これらの価値を形にしていくことでその成果を計られることになるだろう。
