〝終活〟の準備、信頼できる伴走者 夫と死別後、司法書士と終活準備

【葬儀の現場から】エンディングライフサポート葬祭

 高齢化が進む中、自らの死後や老後の準備を進める〝終活〟への関心が高まっている。大阪市内の葬祭サービス「エンディングライフサポート葬祭」には、「何を相談してよいのか分からない」という人からの問い合わせも少なくないという。

 同社が対応した葬儀の一つに、98歳の女性の事例がある。女性は生前、将来認知症などで判断能力が低下した場合に備える「任意後見制度」を利用し、司法書士と契約していた。任意後見制度は、本人が元気なうちに信頼できる人と契約を結び、判断能力が低下した際に財産管理や生活支援などを担ってもらう仕組みだ。

 女性が準備を始めたきっかけは、夫との死別だった。子どもがいなかったこともあり、将来への備えを考えたという。まずは司法書士とともに夫の相続手続きを進め、その流れで自身の老後や死後のことについても相談を重ねた。

 2人分の墓や永代供養、遺言なども整えた。結果として女性は最期まで判断力がしっかりしていたが、将来への備えを整えていたことで安心して暮らせたという。
 葬儀や死後の準備については、信頼できる相談相手の存在が大きい。しかし、葬儀については「考えたくない」と感じる人も多い。

 かつては親族や知人の葬儀に参列することで、葬儀の規模や費用のイメージを持つ機会があった。ところが近年は、身内だけで行う「家族葬」が広がり、葬儀に触れる機会そのものが減っている。

 いざ葬儀が必要になると、多くはインターネット検索から葬儀社を探すケースが増えた。電話や資料請求の窓口は整備されているものの、オペレーターによる事務的な案内にとどまり、故人や遺族の思いに寄り添った葬儀を実現するのが難しい場合もあるという。

 葬儀の経験がなく、相談できる相手もいない場合、結果的に業者の提案に任せきりになってしまうことも少なくない。

 同社では、問い合わせの段階から丁寧に話を聞き、「何を相談してよいのか分からない」という人にも寄り添いながら、葬儀や終活に関する相談に応じている。担当者は「葬儀は一度きりの大切な時間。故人や家族の思いをくみ取りながら、一緒に形を考えることが大切」と話している。

<取材協力>エンディングライフサポート葬祭/大阪市阿倍野区阿倍野筋5丁目13−10/電話(0120)805787
https://endinglifesupport.com/

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