毎月、生の演歌・歌謡曲ステージを提供して21年目を迎えた「KOBE流行歌ライブ」5月度に〝演歌第7世代〟の青山新が出演。会場の新開地アートひろばにはペンライト片手に名前入りうちわやタオルなど持った女性ファンが多数詰めかけ満席となった。

2000年早春にデビューし、今月30日が誕生日の25歳。2月発売の新曲「身勝手な女」が3月3日付けオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで初登場1位を獲得。カップリングを「TOKYOメトロブルース」「青春迷い道」「星空慕情」と3タイプに替えたCDを一挙に発売したのも人気の証明。

この日はこれらカップリング曲をメドレーで歌いながら客席を一周。持ち切れないほどのプレゼントを渡されファン1人ひとりと握手を交わし感謝の気持ちを表した。
6月にはカップリングを替えての4作目CD「ひとすじに」が出る。ブルースっぽいムード歌謡の女唄が持ち味だが、今回の「ひとすじに」は、苦難を胸の奥に隠して前を向いて歩き続ける男を描いた久々の男歌。

「今回は〝身勝手な女〟を新作として頂いた時に、他のカップリング曲も一緒に示して頂きました。〝TOKYO〟と〝星空〟は同じ女唄。〝青春〟はアップテンポの若者の曲。いろいろなタイプの楽曲を今年前半だけで5曲も新たに歌えるのは幸せ」とプロ歌手としての成長を実感している。
2人の兄に付いて幼い頃からのサッカー少年。中学2年の時にスカウトされ師匠の作曲家・水森英夫に浦安市の実家から通いで弟子入り。それでも卒業までサッカーを続けた。高校入学時から本格的にプロを目指し20歳でデビューと下積みが当たり前の演歌界では異例とも言えるスピードでスターへの階段を駆け上がっている。

最近、力を入れているのはジムトレーニング。「170㌢で50㌔しかないんです。ファンの方にも〝細すぎるよ、もっと食べて〟と言われます。そこでもっと筋肉を付けようとジムに通っています。半年、1年後を楽しみにしていて下さい」といたずらっぽく笑った。
(畑山 博史)