美人女優トリオがそろって入選 <小寺真理、高橋靖子、鮫島幸恵> 吉本新喜劇 座員総選挙2023

吉本新喜劇座員総選挙2023

 「吉本新喜劇座員総選挙2023」で、美人女優トリオがそろって2年連続25位以内入り。新喜劇の女優と言えば、島田珠代や森田まりこのように三枚目のイメージが強いが、結果発表の席ではあでやかな衣装で登壇、盛んな拍手を浴びた。

 14位の鮫島幸恵(33)=18676票、昨年15位=は高校時代から女優を目指し、大学卒業後「金の卵オーディション」で選ばれ、2014年新喜劇入り。中肉中背で目立たない顔立ちだが演技力には定評があり、おとなしい脇役が突如悪役に変身し観客を驚かすことも。

昨年15位から14位に順位アップした鮫島幸恵

 13位の高橋靖子(56)=20117票、同22位=は、東映ミス映画村グランプリを獲得して1987年に武田京子の芸名で東映入り。主にテレビ時代劇などで活躍。1999年吉本新喜劇に入団。〝永遠のマドンナ〟として、母親役から娘役まで幅広く演じ続けている。

永遠のマドンナの高橋靖子は13位に

 10位の小寺真理(今月31日で32)=24701票、同5位=は、大学中退してNSC(吉本総合芸能学院)に飛び込み、ガールズユニット、漫才コンビを経て、14年春から新喜劇へ。吉本所属タレントで作る「吉本坂46」ではセンターを務めた。長身のツンデレ風美女で、新喜劇では主にキャバクラ嬢や悪玉の秘書などが多い。

「吉本坂46」でセンターも務めた小寺真理

 鮫島はさわやかなブルーのドレスで登壇。中間発表の13、14位を守った格好に「納得の順位です」。

 続いての高橋は一転して白地に藍色の花をあしらった涼しげな浴衣姿。昨年からの大幅な順位アップについて「やはりSNSの力ですね。インスタとかでバンバン〝投票して!〟とお願いしました」と説明。

 小寺は当夜、東京での単独公演「月イチこ・て・ら」で欠席でしたが、電話出演し「ネット配信で発表見てました、昨年より順位落としたけど、皆さんの日々の応援が感じられて楽しかった」と感謝の弁。

 3人に共通するのはギャグ無しでの本格芝居に徹していること。新喜劇で売り出し中の20歳代の若手座員12人のユニット「秘蔵っ子」は1人もランクインできなかっただけに、3人の安定感は当分欠かせそうもない。

(畑山博史)