愛知・名古屋で開かれた第20回アジア競技大会のスポーツクライミング競技で、摂南大学スポーツクライミング部の吉田智音選手(国際学科4年)が男子リードで2位となり、銀メダルを獲得した。女子スピードでは、同部の小屋松恋選手(同1年)が6位に入賞した。

スポーツクライミングは、壁に設けられた突起物「ホールド」を手掛かりに、壁を登る競技。今回、吉田選手が出場したリードは、ロープで安全を確保しながら、制限時間内にどこまで高く登れるかを競う。一方、小屋松選手のスピードは、高さ15メートルの壁を駆け上がり、速さを競う種目だ。
吉田選手は男子リードで高度38+を記録した。2025年のIFSCリード世界ランキング1位、同年のIFSC世界選手権でも2位に入るなど、世界トップクラスで活躍している。今回の大会では銀メダルとなり、日本勢のワンツーフィニッシュに貢献した。
吉田選手は「日本人ワンツーフィニッシュに貢献できたことは大変うれしく光栄」と喜ぶ一方、「勝ちきれなかった悔しさも大きい」と振り返った。来年に控えるロサンゼルス五輪の選考を見据え、「来たる本番を見据えて、更に気が引き締まる大会になった」とコメントしている。

小屋松選手は女子スピードで6秒81を記録し、6位に入賞した。予選では6秒92、準決勝では6秒81をマークし、いずれも自身が持つ日本記録を更新。大会を通じて自己記録を伸ばした。2026年2月のスピードユース日本選手権では女子U―19で4連覇を達成するなど、若手選手として成長を続けている。
「自国開催ということもあり、たくさんの声援をいただき、楽しみながら競技に挑むことができました」と小屋松選手。決勝トーナメントの最終ラウンドには進めなかったものの、「今回の経験を次の大会につなげ、次戦では表彰台に上がれるよう頑張ります」と意気込んだ。
摂南大学のスポーツクライミング部は2022年4月に発足。日本代表コーチを務める中貝次郎氏をヘッドコーチに迎え、寝屋川キャンパスに競技施設を整備している。リードウォールは高さ12・5メートル、全幅9・5メートル、ボルダーウォールは高さ5メートル、全幅25メートルで、いずれも国際大会で使用できる規格を満たす。同部には、吉田選手と小屋松選手を含む2026年の日本代表選手6人が在籍している。
