塩野義、コロナワクチンの追加免疫を承認 変異株に迅速対応する基盤構築へ

 塩野義製薬は16日、新型コロナウイルス感染症のワクチン「コブゴーズ筋注」について、追加免疫として使うための用法・用量を追加する承認を厚生労働省から取得したと発表した。

 今回のワクチンは、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株JN.1系統」に対応したもの。追加免疫とは、すでにワクチンを接種した人が、時間の経過などによる免疫の低下を補うために受ける接種を指す。

 ただ、今回承認された「コブゴーズ」は、2026~27年シーズンに国内で接種するワクチンとして指定される推奨株には対応していない。このため、今回承認された製品を国内で供給する予定はないという。

 今回の承認の背景には、変異を続ける新型コロナへの対応を早める狙いがある。同社はこれまで、起源となった株やJN.1株に対応したワクチンの開発を進めてきた。今後は、流行状況などに応じて国がシーズンごとに示す「推奨株」に合わせ、ワクチンをより早く開発・生産できる仕組みの確立を目指す。

 同社によると、「コブゴーズ」は、ウイルスそのものを使うのではなく、ウイルスの一部となるタンパク質を人工的に作って利用する「組み換えタンパクワクチン」。インフルエンザワクチンなどにも使われてきた技術で、塩野義製薬は2026年度中の開発基盤の確立を目指している。

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