万博「人間洗濯機」の技術を社会へ 介護用バスや宇宙シャワーへの展開を本格化

「ミライ人間洗濯機」の実物。体験した大西結花さんも、その洗浄力と保温効果に驚きを見せた(岡野健将撮影)

 ミラブルで有名なサイエンス(大阪市淀川区)の新大阪にある超大型体験型ショールームには、大阪・関西万博で1277人が体験した「ミライ人間洗濯機」の実物などが展示されている。
 人間洗濯機を実際に体験した大西結花さんは「後から体の芯からポカポカしてきて、髪の毛もリンスを使った後のような仕上がりだった」と驚いた。
 同社は人間洗濯機に用いた特殊技術を社会に実装するため、介護や宇宙など広く横展開を始めている。高齢者施設での利用を目指して開発した「ミラブルアシストバス」は、ドアがあり、座って入れるバスタブだ。要介護者の転倒リスクを回避するだけでなく、介護現場の課題となっている入浴介助の負担を軽くし、人手不足の解消を狙った製品で、人間洗濯機の洗浄技術を生かして生み出された。一台目の納入先も決定しているという。
 同社は宇宙ステーションでの利用を目指して現在、宇宙シャワーも開発中だ。限られた水を有効活用するため、少ない水量で石けんを使わず洗えて、さらに洗浄水はろ過して再利用するシャワーだという。すでに無重力空間での吐水、吸水実験に成功しており、民間宇宙事業の拡大に向けて「宇宙生活の質の向上」への期待が高まっている。(岡野健将)

人間洗濯機の技術を応用して開発された「ミラブルアシストバス」。ドア付きで座って入れるため、要介護者の安全確保と介助者の負担軽減を両立する。(岡野健将撮影)
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