上方落語協会「翔ぶトリウイーク」今年は3人!小梅・染八・米輝が成功祈願

 真打ちなどの身分制度を持たない上方落語協会が、3年前から「入門15年目」の噺家を対象に〝真打ち昇進に相当するイベント〟として位置付け天満天神繁昌亭で昼席1週間のトリを任せる「翔ぶトリウイーク」該当者3人による成功祈願祭が隣接する大阪天満宮で行われた。
 参加したのは2011年入門の、四代目桂梅団治(69)を父に持つ小梅(34)、同じく父は五代目林家小染(2024年、61歳で死去)の染八(34)、関西大落研出身で社会人経験もある桂米輝(41)。祈願祭には笑福亭仁智協会長と笑福亭生喬協会番組編成委員長が出席、玉串を捧げて成功を祈った。

大阪天満宮でかしわ手を打つ右から仁智会長、小梅、染八、米輝

 同年入門の同期生は計7人。2人は退職し、残る2人は08年にNHK新人落語大賞受賞の元〝世界のナベアツ〟桂三度(57)と21年同賞の桂二葉(40)。既に売れっ子の三度と二葉は辞退、米輝も17年若手噺家グランプリ優勝、23年繁盛亭大賞新人賞を受賞しており1週間通しのトリ出演はスケジュール的に困難で4日に留め、残る3日を染八が務めることに。
 あらかじめ演目が決まっている地域寄席や独演会に対し、繁昌亭昼席は伝統に従い出演者の演目は楽屋に戻ってからネタ帳に書き込み、後の演者は重複や同系統のネタが続くことを避ける。特にトリは全員の演目を見渡しその日の締めとなる大ネタを求められ、時間も他の演者の15分から25分に延び責任重大。
 9月28日から1週間トリを取る小梅は連日口上を行い最終日には父の梅団治も出演予定。小梅は緊張気味で「先輩が築いてきた伝統で、ボクらも新たな発見がある。1週間のネタに付いてはいろいろな方からのアドバイスも頂いて」と神妙。10月5日からの1週間のトリを分担する染八と米輝は「2人で話し合って決めた。ネタは毎日複数ずつ用意するので大丈夫」と笑顔。

桂小梅
林家染八
桂米輝

 仁智会長は「入門年数を本人同士は分かっているから、皆数年前から心の準備している。小梅と染八は小学生時代から父の手伝いをしてきた。将来は父の名を継いでほしい。米輝は既に個性豊か。今回一つの節目として一層研さんしてほしい」と期待を寄せた。

(畑山 博史)

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