粋に、愛らしく――椎名佐千子 25周年、新たな飛躍へ

 演歌の街・大阪ミナミのアメリカ村で31年前から続いている「大阪発流行歌ライブ」の7月度公演に、今年デビュー25周年を迎える女性演歌歌手、椎名佐千子(43)が初出演。日頃は熱心な固定ファンを中心に100人超程度の客席が、働き盛りの男性ファンがペンライトと応援Tシャツ姿で続々と詰め掛け一挙に2培近くに膨れ上がり、音楽業界では驚きをもって語られている。

クールビューティーな舞台上の椎名


 椎名は千葉県北東部の豊かな海と田園地帯が広がる旭市出身。小中学生の頃から地元のカラオケ大会では知られた存在で、中2で名作曲家・鈴木淳(2021年、87歳で死去)にスカウトされた天才肌。同市から往復4時間掛け東京・六本木にあった鈴木の事務所まで通い続けて腕を磨き、高校卒業と同時にプロデビュー。いきなり日本レコード大賞新人賞を受け
、首都圏での存在感が際だっていた。関西ではラジオ大阪で1昨年1月から「なんとかなるさ♪椎名佐千子です」(毎週木曜夜9時)のパーソナリティーを務め毎週来阪、原田年晴アナと息のあったやり取りで人気上昇中。さっそく番組でもこの時の様子が同アナから「多くの男性ファンから〝サッちゃ~ん!!〟の声援が…」と紹介された。本人は照れるが着実に西日本でもファンを広げている証しだ。立ち姿は、大阪弁なら粋(すい)に「シュッとしてる」で、江戸言葉なら粋(いき)で「小股の切れ上がった」いい女。それがしゃべると愛らしい高音、キティーちゃんが大好きでインコ3羽と同居の乙女チックな部分が現れるギャップが何とも言えない魅力。

クールビューティーな舞台上の椎名


 地元・旭市の観光大使第1号に任命されるほど郷土愛が強く、最新曲のカップリング「七夕まつり」は、8月6、7日に行われる「旭市七夕市民まつり」がモチーフになっており自身の作詞。鮮やかな七夕飾りに熱気あふれるみこしやおはやしを織り込み、幼いころ手を引いて祭りを案内してくれ早世した叔父を懐かしむ叙情詩となっている。

 「もちろん祭りに参加します。おかげさまで日々忙しくさせて頂いていますが、何でも挑戦ですからやってみたい。11月2日には25周年と誕生日を兼ねて東京・中野のなかのZEROで単独ライブ。いろいろな椎名佐千子を見て頂きます」と張り切っている。

終了後は椎名自らが新作CDなどを手売り
猛暑を吹き飛ばす「大阪発流行歌ライブ」の出演者。右から2人目が椎名。


(畑山 博史)

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