大阪中之島美術館(大阪市北区)は、マウリッツハイス美術館が所蔵するフェルメール作品やオランダ風俗画を紹介する展覧会「フェルメール 《 真珠の耳飾りの少女 》 展17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」を、 8月21日~9月27日の会期で開催する。

同展は、ヨハネス・フェルメールの傑作「真珠の耳飾りの少女」を中心とし、 17世紀オランダ絵画を紹介する展覧会。「真珠の耳飾りの少女」 は、約120万人が来場した2012年の「マウリッツハイス美術館展」以来、14年ぶりの来日となる。
「真珠の耳飾りの少女」は、オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館が所蔵する世界的名画で、原則として館外への貸し出しはされていない。今回の来日はマウリッツハイス美術館の改修工事による臨時休館に伴い実現することとなった。
同館のマルティネ・ゴッセリンク館長は、「当館には毎年、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を愛する何千人もの日本人観光客が訪れている。当館にとって、この『少女』の旅は、日本の皆さまに彼女を送り届けられる、おそらくは最後となるであろう特別な機会」と語っている。

同展には、そのマウリッツハイス美術館から、フェルメールの作品2点と、それに加え歴史画、肖像画・トローニー、風俗画、静物画、教会内景画、風景画の6つのテーマから、初来日の4点を含む10点の合計12点が貸し出されて展示される。
フェルメールの作品以外には、17世紀オランダの重要作品であるヤン・ステーンの「老いが歌えば若きが笛吹く」や、パウルス・ポッテルの「水に映る牛」、マリア・ファン・オーステルウェイクの「装飾的な壺の花」、レンブラント・ファン・レインの「笑う男」などがある。
会場は広びろとした空間を、映像を視聴する部屋も含めて8つに区切っており、歴史画、肖像画・トローニー、風俗画、静物画、教会内景画、風景画の6つのテーマに沿って第1章から6章に分けて、1から4章までは各2作品、5と6章は各1作品のみを展示している。




6章の展示の後には、デルフトというフェルメールの生誕の地であり、生涯の殆どを過ごした町の地図や映像が用意されている。その次には、幅約20メートルの巨大なスクリーンを使った約8分の映像作品が、フェルメールの生涯を通した作品作りの拘りや特徴を紹介してくれる。


そしてフェルメールが描いた「ディアナとニンフたち」と「真珠の耳飾りの少女」は、大きな空間に1作品ずつ展示されるという、贅沢な展示手法を取っています。



フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」は、少女がこちらを振り向いているだけなのに、きらりと光る瞳や半開きになった濡れた唇、大きな真珠のイヤリングが見る者をとらえて離さない。「世界でもっとも有名な絵のひとつ」とされ、世界中の人々を魅了してきた。幻想的な東洋風のターバンと、当時の衣装をまとったこの少女の像は特定の人物の肖像画ではない、トローニーというジャンルに属する。

モデルは画家の娘だという説もあるが、謎のまま。色彩は青と黄色のみにほぼ限定されているが、青はラピスラズリから作られたウルトラマリンという非常に高価な絵具が用いられていて、フェルメールがなぜそんな高級な絵具を使えたのかも謎。以前は「青いターバンの少女」とも呼ばれていたが、2003年の映画「真珠の耳飾りの少女」のヒットにより、このタイトルで呼ばれるようになったそうだ。

展示される絵画は12作品だけ。それに映像による紹介やデルフトの紹介など、フェルメールファンがじっくり楽しめる構成になっている。
また、同展の公式アンバサダーに就任しているオランダ出身のキャラクター「ミッフィー」のイラストが描かれた説明ボードが各所に設置されていて、さまざまなインプット情報を提供してくれている。



20日行われたメディア向けの内覧会では、公式アンバサダーのミッフィーが登場し、「真珠の耳飾りの少女」の前でポーズを決めて、記念撮影があり、大いに盛り上がっていた。


問い合わせは、大阪市総合コールセンター(06-4301-7285)。受付時間は午前8時~午後9時(年中無休)。詳細は展覧会公式サイト(https://vermeer2026.exhibit.jp/)で確認できる。
