
スマホとひととき離れ読書する事でデジタルデトックスできる「一石二鳥」のホテル「BOOK HOTEL京都九条」がJR京都駅近くにある。旅行や出張などでホテル探しする時「宿泊するついでに何かを得られたら…」とふと考える思い、それを達成できるのがこのホテルだ。看板にあるブックホテルとは、館内に豊富な本を取り揃えて宿泊客が読書に没頭できる環境をコンセプトにした宿泊施設。デジタルデトックス効果もあると聞き足を運んんで話を聞いた。
日常離れて、向き合うブックホテル
背景には現代人の〝スマホ疲れ〟がある。10代~60代を対象にした調査では、約47%が「デジタルデトックスをしてみたい」(LINEリサーチ)と回答。関心が高まる中、そのニーズをかなえてくれるのがこのホテルというわけだ。
客室には通常より近い低層ベッドが配置され、まるで自宅の床で寝そべってくつろぐようにいつでも気軽に本を開ける工夫がなされている。本が持つ効果をホテル担当者の亥川さんは「デジタル画面での読書に比べ、実際の本は手と眼を使うだけでなく、その時の感情や周囲の景色、思い出と強く結び付きます。それがデジタルデトックスで大きなメリットになるのです」と話す。

提供されるのは単なる読書空間だけではない。スタッフの熱量から生まれた「本と出会うきっかけ」となる独自サービスが魅力。代表的な企画「ブックペアリング」はまず宿泊客がブックカバーを選び、その色によって異なるジャンルの本とお茶のペアリングを楽しむ、という遊び心あふれるガチャ体験が出来る。さらに事前アンケートからゲストにぴったりの本を個別選書する「ブックマッチング」や、自分の誕生日にちなんだ本との運命的な出会いが実現する「366BOOKS」など、宿泊者に寄り添ったアイデア仕掛けが最大の特徴だ。1階にはカフェ&バーが併設され落ち着いた空間で地域の人々と宿泊客が交わる憩いの場を演出している。これらのユニークな試みが、慌ただしい日常を少しだけ離れゆっくりと読書を味わう助けとなっている。
生まれた時からデジタル社会で暮らす私たち世代にとって、スマホから離れ本を片手に自分と向き合う時間は何よりぜい沢。ここでは単に「泊まる」だけでなく、忘れ掛けていた本の温もりと心休まる時間をもたらしてくれる。京都駅近くのこの場所で、あなたも日常の喧騒を忘れ、運命の1冊と出会う旅に出てみてはいかがだろうか? 宿泊の枠を超えた「一石二鳥」の感動がそこに待っているのかも。
(大阪国際大学/濱川咲恵、濱川知咲、渡辺一花)
