大阪市此花区の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を大規模に拡張する方向で最終調整しているとの報道が、8月28日、複数のメディアで相次いだ。パーク北側に隣接する旧日本製鉄工場跡地など約6万平方メートルを活用し、新たなアトラクションの整備を目指すとされ、USJを核とした此花区のさらなる開発に注目が集まっている。
報道によると、予定地には日本製鉄の所有地と大阪市が同社に貸している土地が含まれ、USJ運営会社のユー・エス・ジェイが借りる方向。2028年ごろの賃貸借契約が見込まれ、投資額は2000億~3000億円規模とも報じられている。ただ、導入するアトラクションや開業時期などについては、現時点で正式発表されていない。
一方、USJは8月28日、公式サイトで今回の報道について「当社が発表したものではありません」と説明。「当社からお知らせすべき事項が生じた場合には、適切なタイミングで案内する」としている。
USJはこれまで、新エリアやアトラクションの整備を進めてきた。2021年には任天堂のゲーム世界を再現した「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を開業。2024年12月には同エリアを拡張し、「ドンキーコング・カントリー」を加えた。2025年7月には「ミニオン・パーク」も約1.4倍に拡張するなど、施設の充実を続けている。
今回、拡張先として報じられたのがパーク北側の旧日本製鉄工場跡地だ。約6万平方メートルの土地を活用する計画で、実現すれば2001年の開業以来初めての敷地拡張となる。現在のパーク面積は約54万平方メートルで、年間来場者数は約1600万人規模とされる。
また、USJ周辺ではホテル開発も進んでいる。2025年12月には、IHGホテルズ&リゾーツが2029年に此花区で817室規模のホテルを開業すると発表。1つの建物に3ブランドを展開する国内初の「トリプルブランド」ホテルとして計画されている。
大阪府の吉村洋文知事は8月28日、USJが拡張する意向だと聞いていたとして「拡張は歓迎です」と述べた。横山英幸大阪市長もSNSで、大阪市側の対応について現時点では明らかにできないとし、9月3日の市長定例会見で発信する予定だと明らかにしている。
複数メディアによる今回の報道をきっかけに、USJの拡張計画が改めて注目されることになった。パークの拡張と周辺のホテル開発がどう連動し、此花区や大阪の観光にどのような変化をもたらすのか、今後の正式発表が注目される。
