大阪メトロ谷町線や京阪本線、大阪モノレールが利用できる交通利便性に加え、大型商業施設や住宅地が集積する一方、淀川河川敷などの自然にも恵まれた守口市。全国に先駆けた子育て支援や、歴史資源を生かしたまちづくりなど、「暮らしやすさ」を磨き続ける市政について瀬野憲一市長に聞いた。

―今年11月には市制80周年を迎える。まちづくりで今最も力を入れていることは
2023(令和5)年3月に「守口市駅北側エリアリノベーション戦略」を策定し、中心市街地のエリアマネジメントの推進に取り組んでいます。旧市役所跡地にはイオンタウンや広場、マンションが整備され、新たなにぎわいが生まれました。現在は、その先の文禄堤エリアへ取り組みを広げています。国道1号から守口市駅へつながる都市計画道路「豊秀松月線」の歩道拡幅も進め、歩いて楽しめる回遊性の高いまちを目指しています。


また、昨年3月には守口市駅北地区市街地再開発準備組合が設立され、桜町団地周辺の再開発を事業化する検討が進んでいます。市民が安心して憩える広場空間や地域商業のインキュベーション拠点の整備、文禄堤へのアクセス向上、駅ホームからのランドマーク性・視認性向上なども視野に入れながら、エリア全体の土地の高度利用を促進していきます。

―歴史を生かしたまちづくりが特徴だ
守口市は大規模な開発だけではなく、歴史や既存のまち並みを生かした再生を進めています。文禄堤にある旧徳永家住宅を改修した複合施設「燈森」(ともり)では、貸し農園がキャンセル待ちになるほど人気です。ガレージ棟にはカフェやフラワーショップ、家具ショールームが入り、今後はレストランの開業に向けた準備も進んでいます。歴史を感じながら過ごせる、守口市を代表するランドマークに育てていきたいですね。

―子育て支援施策が評価され、転入者も増えている
2017(平成29)年から全国に先駆けて所得制限のない幼児教育・保育の無償化を実施してきました。その結果、令和3年度を除いて転入超過が続き、特に20・30代の子育て世代が増え、0〜6歳の人口も伸びています。

一方で、子どもが増えたことで教室不足という新たな課題も生まれています。さくら小学校の教室増築(12教室)に加え、守口小学校では児童数の増加を見据えた校舎の建て替えを行っています。新校舎の整備により、子どもたちがより良い環境で学べる学校づくりを進めています。
学校施設の整備は、他市と比べてもかなり進んでいると思っています。教室だけでなく体育館にも空調を整備しました。市内の学校をご覧になった方からは「素晴らしい学校ですね」と言っていただくこともあり、それだけ学校施設の整備には力を入れてきました。

―学力向上の取り組みについては
市内すべての小中学校で土曜日学習事業「もりもりスタディルーム」を実施しています。受託事業者・トライによる個別型指導(学習指導員1人に対して、児童・生徒3人まで)で、参加費・教材費などは一切無料です。現在は小学5・6年生と中学生全学年を対象に広げ、子どもたちが学習習慣を身につける機会づくりに力を入れています。
―今後の市政運営で重視することは
まずは、市民生活を支えるインフラ整備です。埼玉県八潮市の道路陥没を受け調査した結果、30年以前に設置された直径2㍍を超える下水道管約4・7㌔㍍で早急な対策が必要と判明しました。市民生活への甚大な影響を防ぐため優先的に修繕・改築を進めていきます。
また、大阪府と連携し災害に強いまちづくりにも力を入れています。地下河川事業や調節池などの施設を整備してきたことで、近年の激甚化、頻発化している豪雨でも浸水被害は減少しています。今後も市民の皆さんが安心して暮らし続けられるよう、防災・減災の取り組みを着実に進めていきます。
―守口市での暮らしを検討している人へメッセージを
将来にわたって安心して住み続けられるまちを目指しています。守口市は大阪メトロ谷町線や京阪本線で東梅田、京橋、淀屋橋、中之島などへ乗り換えなしでアクセスでき、都心部へのアクセスに優れています。大阪モノレールを利用すれば大阪空港にもダイレクトでアクセスできます。市内は平坦な地形のため、自転車で移動しやすいことも暮らしやすさにつながっています。
都心に近接しながら、大阪市内と比べて比較的手頃な価格で住宅を取得できることも魅力です。文禄堤をはじめとする歴史や淀川河川敷などの自然も身近にあり、生活に必要なものがコンパクトにそろう「ちょうどええまち」です。ぜひ一度訪れ、その暮らしやすさを実感していただきたいと思います。

