演歌歌手・竹川美子が関西で開催の「大阪発流行歌ライブ」と「KOBE流行歌ライブ」に連日出演。師匠・叶弦大の作曲で自身のシングル盤CDとして区切りの30作目となる「流氷海峡」を生歌で披露した。

内弟子期間6年をへて2003年にプロデビューし23年目になるから40代半ばになるはずだが、歌声は年々進化。デビュー曲「江釣子のおんな」に代表される切なさや哀愁をしっとりと表現するタイプから、最新曲は低音部分からダイナミックに持ち上げて女の情念を表現できるようになった。

実生活は8月で結婚生活3年になるマダム。女性歌手は自身が事業主で主役だから、結婚相手は身近ならスタッフや制作者、同業以外なら後援者など異業種の方が多い。竹川の夫は同じ歌手の六本木ヒロシ。共に日本クラウン所属で年齢的にも近い仕事仲間で、こういうカップルは意外に少ない。「お付き合いしていて〝結婚しようか?〟と話し合った時に迷いました。お客さまあっての仕事ですから〝ファンはどう思うか?〟と心配だった。でも彼が〝そんな時代じゃない。皆さん祝福して下さる〟と言ってくれたので公表しました」と照れた。最近は2人そろっての仕事依頼もあるそうで「歌手同士ですから、一緒にカラオケボックスに言ってボイス・トレーニングしたりしています」と仲睦まじい。

所属事務所は3つ目だが、レコード会社はずっと演歌の王道・クラウンから。師匠の後ろ盾もありコンスタントに新曲を出し続けており、円熟味を増してきた。「順風満帆という訳じゃないんですが、とても恵まれています。年齢と共に歌い方が少しずつ変わってきて、やっと等身大に追い付いてた」と受け止めている。

広島市と隣接の府中町出身。同郷でカープファン同士の岡本幸太らと一緒になるとポロッと広島弁が出る。各地の民謡も大好きでこれまでにも新曲のカップリングでたびたび披露。今夏は広島・三原市で開かれた三原ヤッサ節の全国大会に参加。この曲は昨春に出した「海峡おんな船」のカップリング曲「美子の三原ヤッサ」として日頃から歌っているものでもある。内弟子時代に三味線や日本舞踊、弾きながら歌い舞うための民謡や端唄をしっかり身に付けた経験が生かされている。年齢的にも「和」に徹した幅広い活動が期待できそうだ。
(畑山 博史)
