【世界の旅ネタ】南太平洋の楽園 ニューカレドニア・イルデパン島

 ニューカレドニアと聞けば、南太平洋に浮かぶ青い海のリゾートを思い浮かべる人も多いだろう。その中でも、白砂の浜辺と透明なラグーンの美しさで知られる離島がイルデパン島だ。その風景は、まさに南太平洋の楽園という言葉が似合う。(山﨑博)

天然プールでシュノーケリング。浅く澄んだ海を色鮮やかな魚たちが泳ぐ ©Hitomi Mutou/NCT

白砂の浜辺と、美しく透明なラグーン

〝太平洋の宝石〟

 思わずため息が出るほどの真っ白な砂浜と、透き通る海が目の前に広がる。そんなイルデパン島は、ニューカレドニアの南端に位置する小さな離島だ。訪れた人は、まずその白さと青の美しさに心を奪われる。砂浜の向こうに続くラグーンは、足元の浅瀬では淡い水色に輝き、沖へ向かうほど深い青へと表情を変えていく。波音さえ静かに感じられるほど穏やかな海を前にすれば、「太平洋の宝石」と呼ばれる理由も自然と伝わってくる。

ターコイズブルーのウピ湾を進む伝統的なアウトリガー船「ピローグ」 ©Riders.nc/NCT
白砂の浜辺で見つけた色とりどりの貝殻 ©Marine Reveilhac/NCT

自然がつくった天然プールへ

 島を代表する景勝地の一つがカヌメラ湾だ。白砂の浜辺と透明度の高い海に加え、湾に浮かぶ小島のような珊瑚岩が印象的な風景をつくっている。また、イルデパンを訪れるなら外せないのが、オロ湾にある「ピッシンヌナチュレル」と呼ばれる天然プールだ。ここを見ずにイルデパンを語ることはできない。透明な海に岩が点在し、まるで自然がつくった水族館のような景観が広がる。潮の流れから守られた浅瀬のためシュノーケリングにも向いており、海中ではチョウチョウウオやカクレクマノミ、ブダイなど、色鮮やかな魚たちに出合えることもある。この天然プールへ続く白砂の小道を歩くと、ターコイズブルーの水路や熱帯植物が現れ、白い砂、澄んだ水、緑の木々が重なる風景もまたイルデパンを象徴する絶景といえる。
 さらに島らしい体験として知られるのが、伝統的なアウトリガー船「ピローグ」で巡るウピ湾のクルーズだ。ターコイズブルーの海に珊瑚由来の岩が点在し、海をのぞき込めばエイやウミガメ、イルカに出合えることもあるという。

イルデパンを代表する絶景、ピッシンヌナチュレル。浅く澄んだ海と白砂、木々の緑が重なる天然プール ©Toko/NCT
白砂と浅く澄んだ海が広がるイルデパンの浜辺  ©Toko/NCT

トーテムに刻まれた島の信仰と文化

 また、ニューカレドニアの先住民カナックの人々が受け継いできた文化にも触れたい。サン・モーリス湾に立つ木彫りのトーテムは、その伝統文化を象徴するものとされる。中央の像を囲む彫刻は、外から伝わったキリスト教と、島に根付いていた文化が重なり合ってきた歴史を物語っており、青い海を背景に並ぶ姿は絶景スポットとしても知られている。

青い海を背景に並ぶサン・モーリス湾の木彫りのトーテム。カナック文化と信仰の歴史を伝える  ©Donnaventura/NCT

ガジュマルの根に覆われた光の井戸

 島の内側にも見どころがある。熱帯の緑に包まれた「クイーン・オルタンスの洞窟」は、木生シダやヘリコニアなどの植物が茂る小道の先にある。洞窟内には鍾乳石が広がり、奥へ進むとガジュマルの根に覆われた光の井戸が現れる。白砂とラグーンの明るい風景とは違う、静かで神秘的な島の表情に出合える場所だ。

神秘的なクイーン・オルタンスの洞窟。奥へ進むと、頭上から差し込む光にガジュマルの根が浮かび上がる ©Meng Xi/NCT

海の幸と名物〝ブルメ〟

 グルメでは、イルデパンならではの味覚も楽しみたい。島の名物として知られるのが、ブルゴーニュ地方の伝統的なエスカルゴよりも大きいとされる「ブルメ」だ。島の料理や暮らしに深く結びついた存在で、レストランや地元の家庭では、ニンニクバターとハーブソースを添えて味わわれている。ラグーン沿いのレストランでは、ロブスターやカニなどのシーフードとともに、こうした島ならではの一皿にも出合える。

イルデパン名物の「ブルメ」。島で親しまれている食用カタツムリで、ニンニクバターやハーブソースを添えて味わわれている ©Marine Reveilhac/NCT
イルデパンのロブスター料理。島ならではの海の幸を味わう ©Travel Sisters/NCT
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