
移住への関心の高まりを反映し盛況
冬の恒例移住イベント「イナコレ2025」(大阪ふるさと暮らし情報センター主催)が2月1日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で開かれ、例年の入場者数150人前後を大きく上回る約200人が来場。移住問題に対する関心の高さを物語るように、会場は終日、夫婦連れや職場退職後の男性らでにぎわった。
「イナコレ」は「いなか暮らし情報をコレクションしよう」をもじり、イベント名にして開催。進む少子高齢化社会の中、人口減対策の一環として、移住・定住に力を入れる自治体が増えており、「イナコレ」の自治体出展ブースも昨年の15府県から19府県に増加。各ブースでは、スタッフが来場者の相談に対応し、いなか暮らしについてアドバイスしていた。
今回、初参加した「奈良 奥大和」は、奈良県の隣接する19市町村で構成。「大和は国のまほろば」と古事記に詠まれ、古くから山紫水明の地域として知られる。貴重な文化遺産にも恵まれ、奥大和地域では、こうした〝宝〟を生かした町づくりを推進。移住の取り組みについても、19市町村が連携しながら、移住施策を実施している。
会場スタッフの渡辺花菜絵さん、弓場咲季さんらは「移住を検討されている方で関心が高いのは、住まい、仕事、暮らしの3点です。相談者の意向に沿ってお試し住宅なども提案しました。多くの声を聞くことができ、今後の参考にしたい」 と来場者の質問に笑顔で答えていた。
同じ初参加の滋賀県ブースでは、三上明日香さんらスタッフが「必要なもの(スーパー、学校、交通機関、医療施設など)がそろっており、住みやすい街」とアピールしていた。