守口第4・第5地域包括支援センターが開催する体操教室「フレイル予防で介護予防」が、いつもとは少し違った場所である地元の京阪百貨店で実施された。
フレイルとは、加齢によって心身や社会性が低下し、要介護状態に近づいてきた状態を指す。健康な状態と要介護状態の中間に位置し、放っておくと要介護につながる危険が高まるといわれている。主な特徴としては、体重減少、疲れやすさ、歩行速度の低下、握力の低下、 身体活動量の低下などが挙げられる。
講師の森裕展整形外科医師は講話で、「フレイルは理解する事が大事。気づき、対策を講じることで健康な状態に戻ることができます」と強調。続いて、岩下滝功理学療法士による体操指導では、「フレイルこれだけ体操」と題して、椅子に座ったままできる簡単なエクササイズや、家でも続けられるストレッチが紹介された。参加者たちは楽しそうに体を動かしながら、健康づくりのポイントを学んでいた。
「百貨店という新鮮な環境での開催は、とても楽しかったです」と笑顔で話すのは、常連の70代女性。終わった後にはウインドウショッピングや、夕食の買い物、お茶を楽しむ人の姿も見られ、普段の教室とは一味違った体験ができたよう。身近な場所での開催は、地域住民が気軽に健康づくりに参加できるきっかけになりそう。
医師や専門家から直接学び、日常生活に取り入れられる知識を得られるこの体操教室。次回の開催にも期待が高まる。
■地域包括センター/守口市大宮通1丁目13−7 守口市市民保健センター