人気声優と吉本新喜劇のメンバーが最低限のセットで台本片手に演芸を繰り広げる「朗読劇ボイコメvol.2~声優×吉本新喜劇~」が8月17日、大阪・森ノ宮のクールジャパンパーク TTホールで始まった。今年2月に続いての第2弾で、前作に引き続き新喜劇の川畑泰史・前座長(57)が脚本、演劇集団「片岡自動車工業」の片岡百萬両が演出を担当。声優側からは小林親弘(40)、浦和希(28)、戸松遥(34)、新喜劇側からは川畑と諸見里大介リーダー(42)、岡田直子(40)の計6人が出演。
新喜劇ではおなじみの公園のラーメン屋台の主人を川畑が演じる展開。「ゴールデンカムイ」の主人公・杉元佐一役などで知られる小林は、派手な真っ赤なスーツに黒シャツ姿で、ナニワの金融業者を熱演。サッカーアニメ「ブルーロック」の主人公・潔世一役を演じている浦は、調子のよいバイト役。大阪出身で「子どもの頃に土曜昼過ぎに帰宅するとテレビで見てました。その新喜劇の世界に、今、僕が存在している」と興奮気味。「妖怪ウォッチ」の主人公・天野ケータを演じている戸松は小林と浦をつなぐ大事な役どころで「テレビで見ていた川畑さんの頭を台本でシバくシーンがあるんですけどとっても光栄でした」とうれしそう。
一方、川畑は最小限のセット以外に、LINEのやり取りを映像で見せ新喜劇でも新たに使える試みをテスト。普段は滑舌の悪さが売り物の諸見里は「僕だけは〝絶対ボイコメには呼ばれない〟と勝手に思ってました」と巨体を揺すりながら目をパチクリ。翌日はせりふ棒読みが売りの山田花子(49)を起用するなど大胆な人選を次々展開。大はしゃぎだったのが自他共に許すアニメファンの岡田で、自身の出演がない日は客席で鑑賞する力の入れよう。
「劇中で戸松さんの美声で〝岡田直子!〟って呼ばれ大感激。声だけだったら新喜劇から(西川)忠志兄さんがこの企画にイケると思います」と推薦する一幕も。
(畑山博史)