大阪駅の14階「天空の農園」で田植え 晴天の中、同ビルの従業員らが汗を流す

「吟吹雪(ぎんふぶき)」を栽培して日本酒に

 大阪ステーションシティ(大阪駅)・ノースゲートビルディング14階にある屋上広場「天空の農園」で、6月10日に田植えが行われた。
 当日は、滋賀県庁職員と、同施設を運営する大阪ターミナルビル平野賀久社長をはじめ、役員・従業員ら約30人が晴天の中、汗を流した。

 植えられた稲は滋賀県オリジナル酒米品種の「吟吹雪(ぎんふぶき)」。「酒米の王」とも言われる「山田錦」と滋賀県産「玉栄(たまさかえ)」の掛け合わせによって生まれた滋賀県原産の米。この品種は米の中心にある白濁した部分(心白)の出現率が高く、背が低めで倒れにくいのが特徴だ。西日本旅客鉄道と滋賀県とは包括的連携協定を結んでおり、今回その取り組みの一環としてこの品種が選ばれた。

 秋の稲刈りの際は、社内だけでなく、同駅ビル内で勤務するオフィスワーカーにも声をかけて共同で稲刈りを予定。その後、滋賀県の酒造で醸造し、できた日本酒を使って滋賀県とのイベントを開催する予定だ。
 担当の瀧石愛さんは「この田んぼを通して、このビルで一緒に働くワーカーさん同士のコミュニケーションが促進できたらうれしいです」と語った。

 同所へのアクセスは同駅11階「風の広場」から階段のみとなる。

■天空の農園/大阪市北区梅田3-1-3 大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング14階